
弊社は遺品整理業者として様々な案件に携わってきました。その内容は片付け、ハウスクリーニング、遺産相続、解体、家屋売却など多岐にわたります。これまでのノウハウを活かし、空き家管理サービスを提供することになりました。空き家管理で最も重要なことは「美観の維持」です。これを抑えておくだけで家屋の寿命は伸び、資産価値の低下を防ぐことができます。同時に近隣とのトラブル回避にもなり、資産運用をスムーズに進めることができます。
空き家管理サービスは様々な業者が行っており、料金設定やサービス内容がイマイチわかりづらいです。例えば基本サービス料は月額3,000円程度で謳っていても、外から「見るだけ」で、ほかは何もしないといったサービスもあります。オプションを付けると月額1万円を超えているというケースも珍しくありません。
弊社ではそんなセコいことは言いません。空き家管理に必要なサービスをすべて含めたサービス内容となっています。しっかり管理してほしい、でもコスパも重視したい方は以下の内容をご確認ください。
一戸建て | マンション | |
初回登録料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 8,000円 | 5,000円 |
基本作業時間(月に1回) | 1時間 | 40分 |
基本業務内容 | ||
換気 | ○ | ○ |
通水 | ○ | ○ |
簡易清掃 | ○ | ○ |
雨漏り確認 | ○ | ○ |
玄関周り清掃 | ○ | ○ |
ベランダ・排水溝清掃 | ○ | ○ |
室内外の異常確認 | ○ | ○ |
除草 | ○ | ― |
庭木の確認 | ○ | ― |
郵便物回収(室内へ) | ○ | ○ |
近隣への聞き取り調査 | ○ | ○ |
巡回報告書作成 | ○ | ○ |
オプション | ||
重要書類送付 | 1,000円 | |
ハウスクリーニング | お見積りいたします | |
リフォーム | お見積りいたします | |
シロアリ駆除 | お見積りいたします | |
庭木の剪定 | お見積りいたします | |
遺品整理 | お見積りいたします |
※一戸建ては150平米、マンションは90平米程度を想定しております。
※月2回の定期巡回をご希望の方はご相談ください。
Q、現地確認に立ち会えないのですが大丈夫ですか?
A、はい、大丈夫です。その場合は鍵を郵送していただき、弊社で物件の確認をしたあと送り返します。ご契約になる場合はそのままお預かりすることも可能です。
Q、契約からサービス開始までどのくらいかかりますか?
A、契約完了後、ご入金いただいた次の月からサービスを開始します。お急ぎの場合はご相談ください。
Q、どんな方が利用されていますか?
A、実に様々な方からご相談をいただいています。
なかには人には言えないような理由で管理をお任せいただくこともございます。
Q、家財が残っていても対応できますか?
A、問題ございません。ただし、貴重品などの保管が難しいものは事前に持ち出しをお願いいたします。また、家財の維持までは責任を負いかねますのでご了承ください。
Q、必要な郵便物は郵送していただけますか?
A、はい、大丈夫です。郵送には別途1,000円いただいております。
Q、電気・ガス・水道はどうしたらいいですか?
A、ガスは使うことがありませんので閉栓をお願いします。電気・水道は清掃、及び管理に必要ですので使用できるようにしてください。(料金はお客様のご負担となります)
Q、火災保険には加入しないとダメですか?
A、火災保険への加入はお願いしております。まずは加入状況を確認していただき、もし未加入の場合はご相談ください。弊社提携の東京海上日動様より詳しくご説明いたします。
Q、支払い方法は何がありますか?
A、銀行お振込みとなります。
毎月20日までにお振込みいただくか、利用期間分を一括お振込みいただいても大丈夫です。銀行の自動引落しを利用すると便利です。
Q、最低契約期間はありますか?
A、決まった契約期間はございません。利用したい期間だけご契約いただけます。
Q、解約する場合はどうすればいいですか?
A、お電話、メールでご連絡いただければ当月のサービスで契約解除とさせていただきます。次月分が誤って振り込まれた場合は間違いなくお返ししますのでご安心ください。
ここで少し、空き家を放置したときどのようなリスクがあるのかを、実例を見ながらご説明いたします。まずは「美観」です。
こちらは8年ほど放置された空き家です。使われなくなった車や庭に大量の落ち葉が降り積もっています。美観が悪いだけでなく、こういった状況で懸念されるのが害虫や害獣の発生です。夏場は蚊の大量発生、蜂が巣を作る、イタチやテンが住処にする事が考えられます。住んでいない方は困りませんが、近隣住民はたまったものではありません。管理することをご挨拶に行くと、「良かった~」と喜んでいただけます。
次に紹介するのが「雨漏り」です。
こちらは14年放置された空き家です。相続人は30代の若い方で、「興味なかったからそのままにしていた」とのことでした。老朽化から屋根に穴が空き、長年雨漏りしていたのでしょう。畳は腐敗し今にも穴が開きそうです。また、建具自体も腐敗してすでに使い物になりません。こうなると資産価値はなくなり、取り壊すしかなくなってしまいます。
次に紹介するのが「湿気」です。↓壁紙がベロリと剥がれています。
その他湿気はカビの原因です。定期的な通風を行わないとカビが繁殖するだけでなく、建物自体の寿命を減らすことになります。
最後に「不法投棄」です。
この洗濯機とスチールラックは弊社が部屋から出してきたものではありません。家主が数年ぶりに実家に帰ると洗濯機とスチールラックを投げ入れられていたそうです。上部にホコリが溜まっていることからも長い期間おいてあったことが伺えます。決して家主に責任があるわけではないですが、最終的には家主が処分料を支払うことがほとんどです。
空き家管理を怠ることで以上のようなリスクがあります。ここで紹介したものはほんの一部です。
空き家管理の大切さが少しでも伝わると幸いです。
これから空き家を「売りたい」「貸したい」「活用したい」という方は福岡市の空き家バンクに登録しましょう。空き家バンクに登録するメリットは、
といったことがあります。空き家がなぜ売れにくいかというと、圧倒的な情報不足です。欲しい人がいても情報がなければ売買ができません。まずは空き家バンクに登録して少しであなたの物件を世間に発信していきましょう。
さらに福岡市では空き家対策の一環として、福岡市内で空き家をお持ちの方なら誰でも相談できる「イエカツ」を設立しています。イエカツは福岡県空き家活用サポートセンターの略称です。
(画像参照:福岡県空き家活用サポートセンター)
福岡県主催で安心できますし、相談はすべて無料です。空き家バンクに登録+イエカツを利用して空き家の活用を目指していきましょう。
特定の自治体では空き家対策として改装費の一部補助や残置物の撤去費用を一部負担してくれる制度があります。しかし、福岡市ではこういった補助制度は今の所ありません。上記で紹介した「空き家バンク」「無料相談が可能なイエカツ」を利用して空き家対策を行いましょう。
空き家を放置していると「特定空家等」に認定されるかもしれません。特定空家等(以下、特定空き家)に認定されてしまうと、固定資産税の軽減措置対象から除外されることになり、固定資産税が従来の6倍になる恐れがあります。
特定空き家に認定される空き家とは、
この4項に当てはまる空き家です。簡単に言いますと、倒壊の危険性があり、著しく景観を損なっている状態です。
(画像参照:福岡市HP)
特定空き家に認定されると行政からの指導が入ります。その指導の元、修繕・管理が義務付けられており、この指導に従わない場合は過料50万円が課せられるのです。持ち主が不明な特定空き家は行政執行により取り壊されることもあります。
すぐに売るわけではない、将来子供のために残してあげたい、等の場合は適切な管理が重要となってくるのです。