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仏壇を自宅(マンション)に置けないときはどうするべきか?

実家にある大きな仏壇をどう受け継いでいいのかお困りの方が非常に多くなっています。近年のマンションや建売戸建てでは仏間はなく、仏壇を置くスペースがない住宅がほとんどです。

 

実は私の自宅も建売戸建てで、ギリギリの間取りで作られているため余裕がありません。無理に置いたとしたら間違いなく狭苦しく感じると思います。なのでご相談をいただく方の気持ちがよくわかります。

 

そこでこのページでは、置けそうもない実家の仏壇をどうするのがおすすめなのかを、私ならこうするという前提で解説していきたいと思います。

 

仏壇を置けないときはこうする

結論から言いますと、大きな仏壇が置けないなら、ご自宅にあったサイズの仏壇、自分ができる範囲の供養に切り替えていけばよいのです。

 

コンパクトな仏壇に買い換える

最もおすすめなのがコンパクトな仏壇に買い換えることです。

 

ミニ仏壇
画像引用:楽天市場

例えば上で紹介している仏壇は480×220×360mmというコンパクトなミニ仏壇です。このサイズであればタンスやラックの上に安置できる上、見た目も家具調ですので洋風の住宅でも違和感がありません。今ではさらに小さいものやおしゃれなものも作られており、選ぶ楽しさもありおすすめの方法となります。

 

手元供養に切り替える

私がこれまで対応してきたお客様の中には、料理を運ぶ小さなお盆の上に位牌と遺影を祀っていらっしゃる方もおられました。実はこのようなやり方で供養をしてもよいのです。このように自分でできる供養をすることを「手元供養」といいます。

 

その他、礼拝の対象として「水晶」を拝んでいるという方もいらっしゃいました。(↓実際の水晶です)

 

 

本来の意味で言いますと、遺骨を自宅で供養することを指します。しかし近年ではこれまでの慣例にとらわれるのではなく、自分のできる範囲でご先祖様を供養する意味で使われています。

 

私も初めてみたときは驚きましたが、今ではこれも立派な仏壇であると思います。ですので仏壇を継承できないなら、このような別のやり方で供養ができることを知っておいていただきたいです。

 

そもそも仏壇は必要?

 

これまでお話してきた内容を考えますと、私は昔ながらのお仏壇に拘る必要はなくなってきていると感じます。もちろん先祖代々大切にされてきた仏壇を否定するわけではありません。

 

これはある意味デリケートな部分のお話です。敬虔な仏教徒の方からすると許しがたいことかもしれません。しかし、これから引き継ぐ者の負担になるような仏壇であれば、小さな仏壇に買い替えたり、できる範囲の供養方法を考えることが大切ではないでしょうか。

 

置けない仏壇は供養処分する

 

先述の通り、継承できない大きな仏壇の代わりにミニ仏壇に買い替えたり、手元供養を切り替えたりする方法はとても有効です。では、もともと実家にあった大きな仏壇はどうすればよいでしょうか?

 

これに関しては、しっかりと供養をしたあとに処分してあげてください。

 

仏壇を処分する際には「魂抜き」や「閉眼供養(へいげんくよう)」と呼ばれる法要を行うのが一般的です。これを行うことにより、これまでお世話になった感謝とけじめを付けることができるのです。方法としては次の3つ。

 

1,菩提寺があれば住職に相談する

2,僧侶派遣サービスを利用

3,仏壇整理業者を利用

 

詳しく見ていきましょう

 

1,菩提寺があれば住職に相談する

先祖代々お世話になっているお寺のことを「菩提寺(ぼだいじ)」といいます。あなたの家でもご先祖様の遺骨や位牌を納めている菩提寺があれば、まずはそのお寺の住職様に相談してみましょう。仏壇を買い替えたいこと、処分したいことを伝えるだけで、適切にアドバイスをいただけるはずです。

 

実際に仏壇の魂抜きを行うことになった場合お布施が必要となります。このお布施というのは、一言で言えば読経をしていただいた謝礼と考えてください。魂抜き、閉眼供養では1~5万円が相場とされていますが、このようなご供養が初めての方のためにぶっちゃけますと、3万円をお布施としてお渡しすればほとんどの場合問題ありません。

 

仏壇処分の際に魂抜きは必要?お布施相場は?

 

いくら包めばいいのかどうしても心配な場合は、直接お聞きするのも良い方法です。「はじめてでわからないので皆さんおいくらほど包まれているのか教えていただけますか?」と正直に尋ねてみましょう。その地域の相場を教えていただけるはずです。

 

2,僧侶派遣サービスを利用

菩提寺がない、引っ越しで遠方になってしまったなどのケースでは、僧侶派遣サービスを利用すると良いでしょう。僧侶派遣サービスとは、1回限りの法要をしていただけるサービスのことです。

 

そのためこれまでお寺様との関係が希薄であった方や、どこに相談していいのかわからない方にとって非常に助かるサービスとなっています。

 

また、僧侶派遣サービスのメリットとして、お布施に悩まなくていいということがあります。先述の通りお布施の金額には皆さん悩まれます。その点僧侶派遣サービスでははじめから料金が明確なので予算に合わせて依頼先を決めることができます。

 

デメリットはどんなお坊様がくるのかわからない点です。また、僧侶派遣サービスを利用する際に、身内や親戚の理解を得られていないとトラブルになる可能性もあります。

 

処分方法には注意

1番と2番の方法では仏壇の処分はご自身で行うことになります。魂抜きをしたあとはただの箱となりますので、自治体の回収などを利用して処分してください。重量のある仏壇を部屋から運び出す際にはくれぐれも注意が必要です。協力者がいらっしゃらないときは別の方法を考えましょう。

 

3,仏壇整理業者を利用

上記のようにご自身で供養の手配をするのが難しい方は、仏壇整理業者を利用すると便利です。このような業者では、仏壇の引き取り→保管→供養→処分までをすべて任せることができます。また、仏壇だけではなく、位牌や仏像なども同時に引き取り供養ができるため、あなたに手間がありません。

 

【仏壇だけではなく位牌や仏像も対応可能】

位牌と仏像

 

どうしても自分で供養、処分までしたいという方以外では利用するメリットは大きいでしょう。

 

デメリットとしては、ご自身で処分するよりも割高である点です。例えば全てご自身で手配した場合、お布施30,000円+粗大ごみ回収費1,000円=31,000円程度で済みます。

 

仏壇整理業者を利用する場合では、仏壇の大きさにもよりますが、平均5~6万円程度となっています。2倍とまではいきませんが、ある程度の料金がかかることを理解しておきましょう。ただ、「引取」「保管」「供養」「処分」まですべて込みでこの料金、ということを考えるとお得なのかもしれません。

 

【実際のお引取りの様子(養生カバーをつけてていねいに運び出します)】

仏壇移動処分

 

いずれの方法を取るにせよ、身内の方とよく相談し、皆さんが納得の行くお仏壇の継承ができることを願います。

 

まとめ

仏壇にはいろいろな意味が込められています。ご本尊に手を合わせる場所、ご先祖様の魂を祀る場所、家庭の安寧を願う場所などです。

 

しまし近年の住宅事情や宗教に対する考え方から仏壇を手放す人が多くなっています。お仏壇自体を完全になくすことは難しいため、新しい心の拠り所として小さな仏壇や手元供養を考えてください。

 

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