ブログ一覧


仏壇を2つ置くことになっても大丈夫なのか?

ほとんどの家庭では仏壇は1つです。しかし近年増えているのが仏壇を2つ継承することになったという方。お話を聞いてみると、次のような理由が多いようです。

 

・一人っ子同士で結婚し仏壇をそれぞれ継承した

・嫁ぎ先にすであった

・子供がいない親戚の仏壇を引き取った

 

ここで頭を痛めるのが次のような問題です。

 

・仏壇を2つ置いていいのか

・2つ置く場合の配置の仕方がわからない

・そもそも2つ置くスペースがない

・宗派が違うがどうするのが正しいのか

 

このページでは仏壇が2つある際の困りごとをそれぞれ解決していきましょう。

 

仏壇を2つ置くのは避けるべき?

 

今回様々なお寺様に聞いてみましたが、結論から言えば、いずれの宗派においても仏壇を2つ置いても問題ないということでした。このときお聞きした、各宗派の考え方も参考になるのでご覧ください。

 

宗派 仏壇に対する考え方
浄土宗 粗末に扱わなければ宗派が違う仏壇を並べても良いです。
浄土真宗 特に決まりはなく手を合わせることが大事です。
天台宗 大丈夫です。今の時代に合わせてお祀りしてください。
真言宗 住職様によって考え方は違うかもしれませんが2つ置いても問題ないと考えています。
臨済宗 生きている人の負担にならないようお祀りしてください
曹洞宗 宗派というのは兄弟みたいなもの。仏壇が2つでも宗派が違っても大丈夫です。
日蓮宗 2つともお祀りすることは良いこと。決して粗末にされませんよう。

 

このような回答をいただきました。一番多かったのが、仏壇が1つでも2つでも、また、宗派は違えど手を合わせて感謝することが大切だということです。

 

そして、昔ながらの世襲にとらわれるのではなく、あなたが一番いいと思う方法でご供養していただくのが良いでしょうということでした。思っていた以上に柔軟な考え方の住職様が多い印象でした。

 

ただし、2つ引き取ったあとにどちらの宗派でお参りするのか、1つ1つ宗派ごとにお参りするのか、引き取ったあとのことを身内の方でしっかりと話し合うことも大事とのことでした。

 

このあたりのことは「住職様の考え方で大きく違うんですよ」とのことでしたので、身内+双方の旦那寺と相談することをおすすめします。

 

仏壇を2つ置くときの配置

 

仏壇を2つ置いていいというのはわかりました。ではその配置の仕方はどのようにすればいいでしょうか。

 

これについても「並べて置いて良い」「どこに置いても良い」「置く場所がなければ小さな仏壇にすれば良い」など、特に決まりがあるわけではないとのこと。「別々の部屋に安置したほうが良い」という決まりもないため、気にする必要はありませんということでした。

 

住宅事情によりゆっくり置きたくてもそれが難しい場合もあります。そんなときはコンパクトな仏壇に切り替えることも検討してみると良いでしょう。今ではマンションや洋風住宅に合う家具調の仏壇も選べます。

 

また、ここでも「宗派が違うから並べて置いてはダメ」と言われるお寺様はありませんでした。仏教は非常に寛大であると感じたものです。あるお坊様は、「別の宗派のお仏壇があれば、そちらもお参りして帰ります」という方も。

 

実際に冒頭にあるような事情により、仏壇を並べている檀家さんは多いとのことです。あなたの住宅事情に合わせて配置してもらって大丈夫です。

 

仏壇を1つにまとめる

 

2つ置く場所がない場合は1つにまとめるという方法もあります。ただこの場合、宗派が同じであればそう問題にはならないと思いますが、宗派が違う場合は双方でしっかりと話し合うことが重要になってきます。

 

双方が納得の行く落とし所を見つけることが大切で、「嫁いできたからには旦那側の宗派に合わせなければならない」と強引に進めていいものではありません。

 

例えば、旦那側の仏壇も妻側の仏壇も、2つともお参りしているのであれば1つにまとめることは難しいでしょう。旦那側はもちろん、妻側もご先祖様を大切にしたい気持ちが強いのであれば、先述の通り仏壇2つでご供養する方法が良いと思われます。

 

今回お聞きしたお話の中には仏壇を一つにまとめる例として、

 

・宗派は違うけど位牌のみ旦那側の仏壇に入れる

・遺品を仏壇に入れ供養する

・過去帳のみ転記する

 

このような形でまとめている檀家さんもいるとのお話でした。いずれにしても、双方が最良であると思える着地点を探すことが大切です。

 

過去帳に宗派の違う人の戒名を入れてよいのか?

宗派が違う場合でも話し合いをすることで仏壇を一つにまとめることができます。そうなると片方の仏壇を処分することになりますが、その際に行っておきたいのが過去帳への転記です。宗派が違うのに過去帳に記してもよいのかと思われる方もいらっしゃると思いますが、全く問題ありません。過去帳は拝む対象ではなく、ただの記録帳です。むしろ「宗派が違うから」といった理由で、せっかくご縁のあった方々(例えば妻側のご先祖様)の戒名を記さないのはなんだか悲しいですよね。仏壇を一つにまとめるときは、ぜひ身内の方、お寺さんと相談して過去帳もまとめておくことをおすすめします。

 

仏壇を処分する際の注意点

仏壇をコンパクトなものに買い替えたり、片方を処分することになった場合、次のことに気をつけて処分してください。

 

魂抜きを行う

仏壇を処分する前に行うのが「魂抜き」です。魂抜きとは魂が宿るとされる位牌や仏像、仏壇から魂を抜き、「ただの物」に変える法要です。

 

【実際の魂抜きの様子】

 

ほとんどの場合、仏壇を購入した際に「魂入れ」を行っており、魂入れを行っている場合にはこの魂抜きが必要とされています。ただし、絶対にしないといけないというわけではありません。近年では個人の宗教観から魂抜きを行わず処分する方もいらっしゃいます。しかし、弊社では仏教を信仰していてもしてなくても魂抜きすることをおすすめします。これについては「仏壇処分の際に魂抜きは必要?お布施相場は?」をご覧ください。

 

魂抜きをするには、

 

・菩提寺にお願いする

・お坊さん派遣サービスを利用

・仏壇整理業者に依頼

 

の3つの方法があります。最も安心なのが昔からお世話になっている菩提寺(お墓の管理や法事法要を行ってくれるお寺)にお願いする方法です。この場合、魂抜きをする日程調整と、お布施の準備をしておきましょう。お坊様は非常に忙しくされています。可能であれば1ヶ月以上前から予約しておくと安心です。

 

そもそも菩提寺がない、引っ越しで疎遠になった等の場合は、その場限りの法要を行ってくれるお坊さん派遣サービスが便利です。料金が明確ですのでお布施で悩むこともありませんし、時間の融通が付きやすいです。ご自身で手配場難しいときは、引取から供養処分までしてもらえる仏壇整理業者に依頼すると良いでしょう。(後述します)

 

地域ごとのルールに従い処分

魂抜きが終われば仏壇の処分が可能となります。最も安く処分するなら、お住いの自治体に粗大ゴミとして回収してもらう方法が良いでしょう。粗大ゴミ回収は予約が必要で、回収日も決まっていることから時間に余裕を持って準備しておきます。1000円前後で回収してもらえますが、仏壇を指定の場所までご自身で運ばないといけないデメリットがあります。仏壇は見た目以上に重いです。数名で運び、怪我には十分に気をつけてください。

 

 

下関市や佐賀市など、一部の地域では供養を必要とする仏壇・仏具の回収を行っていない地域もあります。まずは地域のルールを調べるためにも、生活環境課に相談してみてください。

 

仏壇整理業者に任せる

ご自身で処分が難しい場合は、仏壇整理業者に全て任せてしまう方法もあります。先述の通り、引取から供養・処分までお願いできるため、協力者がいない方や、仏壇を回収してない地域では非常に便利な存在です。

 

【仏壇はもちろん人形も供養可能】

 

【仏具もそのままでOK】

 

【神棚・お札の供養も可能です】

 

最近では遺品整理の際に仏壇をお預かりするケースが増えてきています。上記のような仏具・神具以外にも、故人が大切にしていた遺品を供養したい、記念品を供養したいといったご要望にも対応しています。

 

こんなものも供養してもらえるのかな?という疑問があればまずは相談してみることから始めてみましょう。

 

まとめ

ここでは仏壇を2つ継承することになった方のために、実際にお寺様にお聞きした情報をまとめてみました。

 

仏壇を2つ置くことは問題はなく、かえってご先祖様を大切にすることに繋がるため心配せずご供養なさってください。

 

仏壇を置くスペースの問題や、2つも面倒が見られないということであれば、ミニ仏壇に買い替えたり、一つにまとめたりすることを考えると良いでしょう。その際には身内の方とよく話し合うことが大切です。

 

仏壇供養処分ならアークサービスへ
プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2020 アークサービス. All rights Reserved.