空き家の効果的な草刈り方法、つらさ軽減のコツ
投稿日:2024年5月22日 | 最終更新日:2024年5月22日
空き家の管理でつらいのが草刈り。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、空き巣や害虫発生のリスクも増加します。
本記事では、年に2回の適切なタイミングや、電動式草刈り機など草刈りを楽にする道具をご紹介。さらに、草刈りを楽にするための除草剤の活用方法やグランドカバープランツについても触れています。
これで、面倒な草刈りがちょっと楽になるかも。ぜひ、お読みいただき管理のつらさを軽減しましょう。
注目ポイント 👉 効果的な草刈り方法 👉 つらさを軽減する道具 👉 草刈りの回数を減少させる方法
Table of Contents
空き家の草刈りを放置するリスク
空き家を持っていると、日々の管理に頭を悩ませることがあるかもしれません。その中でも草刈りの問題は非常に重要です。この問題を無視することで、様々なリスクが発生します。ここでは具体的なリスクについて詳しく解説します。
見た目が悪くなる
まず、草刈りを放置すると見た目が非常に悪くなります。雑草が伸び放題になると、家全体が荒れ果てた印象を与えてしまいます。これはご自身の資産価値にも影響を与えるだけでなく、周囲の美観も損ねてしまう可能性があります。
例えば、道を挟んで向かいに住むご近所さんから見ると、あなたの空き家がまるで「廃墟」のように感じられるかもしれません。そんな状態は、地域全体のイメージダウンにもつながりかねませんし、空き家の売却時にも大きなマイナス要因となり得ます。
空き巣や放火の危険性
雑草が生い茂ることで、空き家は犯罪者にとって絶好の対象となります。
草が生い茂っている家は、誰も住んでいないと見なされ、空き巣や放火などの犯罪に遭いやすくなるのです。特に、空き家に見える家は「誰も近寄らない」「誰も気づかない」という印象を与え、悪意を持つ人々にとって格好のターゲットになりがちです。
例えば地域の防犯委員会からも、「危険な場所として認識されることが増える」との報告があります。犯罪の温床となってしまう前に、定期的な草刈りが必要です。
害虫や害獣の発生
草刈りを放置することで発生するもう一つの懸念点は、害虫や害獣の問題です。雑草が繁茂すると、そこに様々な害虫や害獣が住み着くことになり、最終的には住宅内部にまで侵入する恐れがあります。
- 害虫:蚊やダニなどが繁殖し、人間の健康に悪影響をもたらすことがあります。
- 害獣:ネズミやアライグマなどが住み着き、不衛生な状況を引き起こすばかりか、家そのものにも被害を与えることがあります。
特に夏場の高温多湿時期にはこれらの問題が顕著に現れるため、早めの対策が不可欠です。
ご近所とのトラブル
最後に、草刈りを放置することで、ご近所との関係が悪化するリスクも無視できません。
雑草のせいで美観が損なわれたり、害虫や害獣が発生したりすると、近隣から苦情が寄せられるのは当然のことです。これが原因でご近所とのトラブルが発生する場合も少なくありません。
例えば、自治会や町内会から注意を受けたり、最終的には法的な措置を取られることも考えられます。周囲との良好な関係を保つためにも、定期的な草刈りは欠かせない義務といえます。
以上のように、空き家の草刈りを放置することで様々なリスクが生じます。物件の価値を維持し、安全性を確保し、地域との良好な関係を守るためにも、定期的な草刈りは非常に重要です。定期的なメンテナンスが将来的なトラブルを防ぐ鍵となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
空き家の草刈りは年に2回がベスト
空き家の管理で最も重要な一つが草刈りです。草刈りを怠ると見た目が悪くなるだけでなく、害虫や害獣の発生、空き巣や放火のリスクが高まります。
そのため、草刈りは定期的に、しかも効果的に行うことが重要です。特におすすめなのが、年に2回という頻度です。何度も訪れることができる方なら頻回に草刈りができますが、そうではない方には年に2回がおすすめです。このペースで行うことで、あなたの負担も少なくなります。
雑草が活発になる前の6月~7月
まず1回目の草刈りは、雑草が最も活発になる前の6月から7月に行います。この時期は雨が多く、気温も上昇してくるため、雑草や草木が急速に成長します。
そのため、このタイミングで草刈りをしておくと、その後の草木の成長を抑えることができます。特に雨の多い梅雨の時期は、湿気が高まり雑草が勢いよく伸びるため、梅雨入り前の草刈りは非常に効果があります。
また、この時期に草刈りを行う理由はもう一つあります。それは、初夏の涼しい気候です。真夏になると気温が高くなり、炎天下での作業は非常に過酷です。しかし、6月から7月であれば、比較的快適な気候の中で作業ができるため、作業効率も上がります。
ただ、近年では温暖化の影響で年々暑さが前倒しになってきています。気温を確認しながら計画を立てていただくとよいでしょう。
雑草が枯れ始める11月~12月
次に2回目の草刈りは、雑草が枯れ始める11月から12月に行います。この時期は気温が下がり、雑草や草木が成長を止めるため、一度の草刈りで効率的に整理することができます。
このタイミングで行う草刈りは、冬の間に枯れた草木を整理し、翌春の新たな雑草の発生を防ぐ効果があります。
さらに、この2回目の草刈りは、防寒対策をしっかり行うことで、比較的快適に作業を進めることができます。外気温が低いことで、体力の消耗も少なく済みますし、虫刺されなどの心配も少なくなります。また、雑草が枯れている状態では、作業も楽になり、効率的に進めることができます。
このようにして年に2回、適切なタイミングで草刈りを行うことで、空き家の外観を保ち、周囲への迷惑を避けることができます。定期的な管理が、安心して空き家を維持するためのポイントです。
草刈りのつらさを軽減する道具
草刈りは大変な作業ですが、適切な道具を使うことでそのつらさを大いに軽減することができます。以下では、効率的に草刈りを行うためのおすすめの道具を紹介します。
電動式草刈り機
手作業での草刈りは疲労がたまりやすく、時間もかかります。そんな時には電動式草刈り機が大変便利です。エンジンタイプと比べると非常に静かで取り回しも楽です。
また、電動式草刈り機には【刈る高さの調整機能】があるものが多く、スムーズに均一な仕上がりを実現できます。草が多い場所や広い範囲でも、短時間で効率良く作業できる点が魅力です。
熊手(レイキ)
草を刈った後の片付けには、【熊手】を使うと非常に効率的です。熊手は草や葉を集めやすい形状をしており、一度に多くの量を動かすことができます。
また、長い柄が付いているので、しゃがむことなく立ったまま作業が可能です。そのため、腰や膝への負担を軽減でき、高齢者にも安心して使える道具です。
クワ・鎌・剪定ばさみ
特に細かい部分や、電動式草刈り機が入りにくい場所では、手工具である【クワ】、【鎌】、【剪定ばさみ】が役立ちます。
クワは根元から雑草を抜くのに便利で、鎌は広い面積を一気に刈り取ることができます。そして剪定ばさみは、狭い隙間や、繊細な作業が必要な場所で効果的です。
これらの道具は、適材適所で使い分けることで、どの部分の草もきれいに刈り取ることができます。
腰掛カート
長時間の草刈り作業で大きな問題となるのが、身体の疲労です。
特に腰や膝に負担がかかりやすいですが、【腰掛カート】を使うことでその負担を軽減できます。腰掛カートは、回転する座面に座りながら低い位置の作業を行うことができるので、腰痛の予防にもなります。
カートに工具や刈った草を載せることもでき、作業効率もアップします。
草刈りに適した服装
草刈り作業では、道具だけでなく服装も重要です。
不適切な服装で作業をすると、怪我をするリスクが高まります。草刈りに適した服装は、【長袖・長ズボン】です。これにより、草が肌に直接当たるのを防ぎ、虫刺されや小さな傷から身体を守ることができます。
また、厚手の手袋を着用することで手を保護し、滑りにくくなります。さらに、帽子やサングラスを使うことで、直射日光や飛び散る草から目や頭を守ることも大切です。
草刈りのポイント
1. 電動式草刈り機で効率UP
2. 熊手で片付けを楽に
3. 適切な手工具で細かな部分もカバー
4. 腰掛カートで身体の負担を軽減
5. 長袖・長ズボンと手袋で怪我防止
以上の道具や服装に気を付けることで、草刈り作業をより楽に、そして効率的に進めることができます。草刈りはルーティンの一つではありますが、適切な準備をすることで、その負担を大幅に軽減できるのです。
草刈りの回数を減らすには?
空き家の管理をする上で、草刈りは非常に重要な作業ですが、頻繁に行うのは大変ですよね。
そこで、草刈りの回数を減らす方法を考えてみましょう。適切な方法を選ぶことで時間と労力を大幅に削減できます。以下には、「除草剤をまく」と「グランドカバープランツを植える」という二つの方法について詳しく説明します。
除草剤をまく
まず一つ目の方法として【除草剤をまく】について説明します。
除草剤は草の成長を抑えたり、既に生えている草を枯らす効果があります。これにより、草刈りの頻度を大幅に減らすことができるのです。以下に、除草剤を活用する際のポイントをまとめました。
- 適切な時期に撒く: 雑草が芽を出す前に対処するのが一番効果的です。春先や秋など、気温が穏やかな時期がおすすめです。
- 適切な種類を選ぶ: 雑草の種類によって効果的な除草剤が異なります。商品の説明をよく読み、適切な種類を選びましょう。
- 安全に配慮する: 除草剤は化学薬品ですので、使用時には手袋やマスクを着用し、風のない日を選んで撒くようにしましょう。
- 繰り返し管理する: 除草剤は一度撒くだけではなく、定期的に使用することで効果を持続させることができます。
これらのポイントを守りながら除草剤を活用すれば、空き家の敷地をきれいに保つ手間が格段に減るでしょう。しかし、注意が必要なのはその薬剤の環境への影響です。特に地下水汚染などに配慮し、環境に優しい除草剤を選ぶと良いでしょう。
グランドカバープランツを植える
もう一つの方法【グランドカバープランツを植える】について説明します。
グランドカバープランツとは、地面を覆うように低く広がる植物のことです。これらの植物は雑草の発生を自然に抑制する効果があり、手間をかけずに庭や敷地を美しく保つことができます。
- 適したプランツを選ぶ: 地域の気候や土壌に合った植物を選ぶことで、自然な成長を促し、手入れも楽になります。例えば、クリーピングタイムやアイビーなどが一般的です。
- 植え方に工夫する: プランツを適度な間隔で植えることで、早い段階で広がり、雑草の侵入を防げます。
- 初期のケアが大切: 植え付け直後は、しっかりと水やりを行い、根付くまでの期間は特に気を使いましょう。
- 長期的なメリット: 一度根付けば、年中緑の地面を保ち、開花する種類であれば季節ごとの花も楽しめます。
グランドカバープランツを選ぶと、見た目の美しさも保ちつつ、草刈りの手間を大幅に減らせるため、おすすめです。具体的には、日陰に強い植物や乾燥に強い植物など、自分の敷地の条件に合わせたものを選ぶのがコツです。
ここではグランドカバープランツを紹介していますが、グランドカバープランツそのものを雑草と考える方は防草シートがおすすめです。見た目はあまりよくありませんが、一度防草シートを設置するとおおよそ10年効果を発揮します。あなたの好みで選んでいただくとよいでしょう。
以上の二つの方法を活用することで、空き家の草刈りの回数を減らし、管理の手間を最小限に抑えることができます。ぜひ試してみてください。
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