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遺品整理中に見つかった入れ歯、どう対処する?

投稿日:2024年5月25日 | 最終更新日:2024年9月24日

 

遺品整理をしていると、思いもよらないものが見つかることがあります。その中でも入れ歯は、対処が難しい遺品と言えるでしょう。この記事では、火葬前、もしくは遺品整理中に発見された入れ歯の正しい扱い方と、やってはいけないことについて解説します。

 

🌟 記事の見どころ

  • 火葬前の対処法:入れ歯は火葬に適さない場合が多いので注意が必要です。
  • 適切な処分方法:歯科医、お寺での供養、リサイクル協会への寄付など、いろいろな選択肢があります。
  • 避けるべき行動:再利用は絶対に避けるべきこともお伝えします。

 

この記事を読むことで、遺品整理中の戸惑いを少しでも和らげ、適切な処置方法を知っていただけるでしょう。

 

 

 

火葬前の故人の入れ歯はどう扱うべきか

故人の入れ歯の扱いに悩む人も多いかもしれません。故人が生前に使っていた入れ歯は、火葬の際にどうするのが適切なのかを解説します。

 

入れ歯の火葬はNGが多い

一般的に、入れ歯を故人と共に火葬するのは控えるべきとされています。その理由には以下のようなものがあります。

 

  • 環境への影響: 多くの入れ歯はアクリル樹脂や金属で作られています。これらの素材は高温で火葬する際、完全には燃え尽きず、炉の中で有害なガスを発生する可能性があります。そのため、環境保護の観点からも入れ歯の火葬は避けるべきです。
  • 炉の損傷: 金属製のパーツが含まれる入れ歯は、火葬炉にダメージを与える可能性があります。
  • 遺骨への影響: 入れ歯が火葬中に完全に燃え尽きない場合、その残留物が遺骨に混ざってしまいます。これは遺骨の見た目を損なうと同時に、遺族の心情にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

火葬後に骨壺に入れることはできる

入れ歯を火葬することが問題になる場合でも、火葬後に骨壺に入れることは可能なところが多いです。

 

  • 入れ歯を取り除いてから火葬: 火葬前に故人の入れ歯を取り除き、専用の小さなケースに保管しておきます。火葬が終わった後、このケースを骨壺に入れることは可能です。
  • 火葬場での相談: 火葬場のスタッフに相談することも重要です。入れ歯を骨壺に入れる際の具体的手順や注意点を説明してもらうことで、トラブルを避けることができます。
  • 信仰や宗教的理由: 故人の信仰や宗教的な理由で、入れ歯も一緒に供養したい場合があるでしょう。このような場合も、事前に火葬場や宗教施設のスタッフと相談して、適切な方法を確認することが大切です。

 

このように、入れ歯の扱いに関してはいくつか選択肢があります。心配な点がある場合、葬儀社のスタッフなどに相談することで安心して対応できます。

 

 

遺品整理で入れ歯が見つかったらどうする?

それでは遺品整理中に故人の入れ歯を見つけたとき、どのように処分すればよいでしょうか。

 

入れ歯は故人の身体の一部と考えることもできますし、また衛生面からも適切な判断が求められます。ここでは、いくつかの処分方法をご紹介します。

 

歯科医で処分してもらう

まず第一に、故人のかかりつけの歯科医に相談する方法です。

 

多くの歯科医は入れ歯の処分について慣れており、適切な方法を提案してくれます。まずはかかりつけの歯科医や信頼できる歯科医に連絡をとってください。

 

中には入れ歯の供養も行ってくれる歯科医もいるため探してみてはいかがでしょうか。

 

お寺で供養してもらう

入れ歯は故人が生前使用していた大切なものであり、供養することで心の整理をつけることができます。多くのお寺では、入れ歯を含む故人の持ち物の供養を行っています。

 

この方法は、感情的に区切りをつけたい方にとって有効です。お寺に依頼する際は、事前に電話で確認し、供養の方法や日時を相談すると良いでしょう。

 

特にお世話になっている菩提寺がある方はまず相談してみることをおすすめします。

 

日本入れ歯リサイクル協会に寄付する

入れ歯の一部に金属が使用されている場合、それをリサイクルして社会貢献することも可能です。日本入れ歯リサイクル協会では、使用済みの入れ歯を受け付けており、リサイクルによって得られた資金を社会福祉活動に寄付しています。

 

不要になった入れ歯が社会の一助となるのは助けがいがあるものです。リサイクル協会に問い合わせ、送付方法などを確認するとスムーズです。

 

金や銀の入れ歯は売却する

入れ歯には金や銀などの貴金属が使用されていることがあります。

 

これらの貴金属は再利用価値が高いため、専門の業者に売却することも可能です。「貴金属買い取り」などを行う店舗や専門業者に持ち込むと、査定の上、買取価格が提示されますので、そのまま処分せずに一度査定を受けてみるのも良いでしょう。

 

なお、入れ歯は個人情報に関係するため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

 

自治体のルールに従い捨てる

自治体のルールに従って捨てる方法もあります。

 

入れ歯を一般ごみに出すことができる場合もありますが、自治体によっては特別な処分方法が定められていることもありますので、事前に調査が必要です。自治体のホームページや地域のごみ収集ガイドなどを確認し、どのように処分すればよいかを確かめてから適切に処分しましょう。

 

わからないようなら直接市町村役場に問い合わせると親切に教えてもらえます。

 

いずれの方法を選ぶにしても、故人の大切な持ち物を適切に処分することは、残された人々の心の整理にもつながります。上記の方法から最適なものを選び、思いを込めて処分してください。

 

 

 

遺品の入れ歯でやってはいけないこと

最後に遺品の入れ歯でやってはいけないことをお蔦しておきます。

 

入れ歯を再利用する

遺品の入れ歯を再利用することは避けるべきです。おそらく再利用する方はいらっしゃらないと思いますが、再利用のリスクについてお伝えしておきます。

 

まず、入れ歯は個人に合わせて作られた医療器具です。一人一人の口の形状や咬み合わせは異なり、それに合わせて精密に作られています。そのため、別の人が使用することはまず不可能です。使用者にとって不快であり、口内を傷つける恐れもあります。

 

また、衛生面も気になりますよね。使用済みの入れ歯には細菌やウイルスが付着している可能性が高く、他の人が使用することで感染のリスクが高まります。専門の消毒方法を施せば問題ないと思うかもしれませんが、完全な除菌は難しいため、再利用は避けるべきです。

 

入れ歯の素材も理由の一つです。通常、入れ歯は樹脂や金属などで作られています。これらの素材は経年劣化しやすく、古い入れ歯は間違いなく劣化しています。そのため、再利用には全く適していません。

 

もし、残された入れ歯をどうしても再利用したいと考える場合は、新しい入れ歯を作る際の参考として使用するのが良いでしょう。その際、必ず歯科医と相談し、適切な処置を講じることをお勧めします。入れ歯の再利用に関する決定は、専門家の助言を求めながら慎重に行うことが大切です。

 


  • 個別設計: 各個人に合わせて作成されるため、他の人には適合しない。
  • 衛生的リスク: 細菌やウイルスの感染リスクがある。
  • 素材の問題: 樹脂や金属の経年劣化により品質が低下。

 

 

 

まとめ

ここでは遺品整理で出てきた入れ歯の処遇について解説してきました。

 

入れ歯はそのまま捨てればよい、とお考えの方も多いかと思いますが、ここでお伝えしたようにいくつかの選択肢があります。

 

骨壺に入れて供養する、寄付する、売却するなどあなたにあった処分方法を見つけてください。

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