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遺品整理で見つけた写真やアルバムの整理方法

投稿日:2024年5月29日 | 最終更新日:2024年5月29日

 

遺品整理では驚くほどの写真やアルバムが出てくることがあります。すべては残せないし、どう整理すればいいのかお悩みの方も多いはず。ここでは、故人の写真をどう仕分け、保管し、処分するかについて詳しく解説します。

 

 

故人の写真の仕分け方

故人の写真は何を残して何を処分すればいいのかわからない方は、一定の基準を設けることで仕分けがスムーズに進みます。以下の基準を参考に写真の仕分けを行っていただくとよいでしょう。

 

写真・アルバムを集める

まず始めに、家中の故人に関わる写真やアルバムを一ヶ所に集めます。押入れや引き出し、棚など、さまざまな場所に写真が散らばっていることが多いため、遺品整理を進めながら集めていきましょう。

 

一か所に集めることで、全体の量やどれくらいの写真があるのかを把握することができます。

 

節目の写真を残す

次に、写真を仕分けしていく際には、まずは大切な節目ごとの写真を優先して残しましょう。例えば、卒業式や結婚式、誕生日などの重要なイベントの写真です。

 

これらの写真は、故人にとってもあなたにとっても思い出深いものですよね。故人との特別な日を感じさせてくれる節目の写真を中心に残すことで、アルバムを後から見直した際に、故人との思い出をあらためて思い出させてくれることでしょう。

 

人物の写真のみ残す

次の基準としては、人物の写真を優先して残すことです。風景や物の写真よりも、故人や家族、友人が写っている写真は特に残しておきたいです。

 

人との関係は故人の生涯における大きな部分を占めています。そのため、特に人物が写っている写真を厳選して残すことで、故人の思い出をより豊かに記録することができます。

 

とはいえ、今では様変わりして、二度と見れないような風景や場所の写真も残しておくと故人との思い出もよみがえります。その場合は厳選した1枚を残すようにしましょう。

 

同じ場面の写真は1枚だけ残す

上でも少し触れていますが、同じ場面やシチュエーションの写真が多くある場合には、最も良い一枚だけを残すようにしましょう。

 

同じイベントや場面の写真が多数ある場合、すべてを残すと整理が難しくなります。複数の角度やポーズがある場合でも、最も感動的な一枚を選ぶようにしましょう。「この写真を見たときに、一番思い出が蘇る」と感じる一枚を選ぶことがポイントです。

 

故人の写真を整理する作業は、最初は大変に感じるかもしれません。しかし、上記のポイントに注意しながら少しずつ進めることで、思い出を大切にしながら整理することができます。整理した写真は後でアルバムにまとめたり、デジタル化して保存することも考えてみてください。次では保存方法について解説します。

 

 

 

仕分けた写真の保存方法

 

故人の写真は思い出を大切にする貴重な財産です。見た瞬間にその時の感情や出来事がよみがえることも多いでと思います。しかし、その大切な写真は正しく保存しないと劣化してしまいます。ここでは、仕分けた写真の保存方法をいくつかご紹介します。

 

新しいアルバムに残す

まず、仕分けた写真を新しいアルバムにまとめる方法です。新しいアルバムを購入する際には、ページが増やせるタイプや、写真がカビや黄ばみから守られるアシッドフリーのものを選ぶと良いでしょう。

 

アルバムに写真を配置する際に役立つポイントは、写真の順序を考えることです。 写真は時系列順に配置すると、見返す時にその時々の思い出がよみがえりやすくなります。

 

また、メモやコメントを添えることもよい方法です。写真の横にその時のエピソードや、故人の言葉を書き添えると、さらに思い出深くなります。

 

デジタル化してデータとして残す

次に、写真をデジタル化して保存する方法をご紹介します。デジタル化することで、パソコンやスマートフォンで手軽に写真を見ることができ、劣化の心配もありません。

 

ご自身で行う場合は、スキャナーを利用します。高解像度のスキャナーを使用し、一枚一枚丁寧にスキャンしましょう。解像度は300dpi以上がおすすめです。

 

クラウドサービスを利用してスキャンしたデータをクラウドに保存しておくと、万が一パソコンが壊れても大切な写真が失われる心配がありません。

 

ご自身では難しいようならカメラのキタムラなどの専門業者にお任せする方法もあります。

 

 

フォトブックにする

フォトブックは、デザイン性が高く、プロが作成するような美しいアルバムを作ることができます。オンラインサービスを利用して自分で簡単に編集・注文が可能です。もちろん対応している店舗に持ち込みすべてお任せするのもありです。

 

フォトブック作成のコツはテーマやカテゴリを決めることです。時代ごと、イベントごとにカテゴライズすると、見返す時に分かりやすくなります。ページ毎に違ったレイアウトを試して見返すのが楽しくなるフォトブックを作成してください。

 

形見分けする

最後に、故人の写真を形見分けとして家族や親しい友人に分ける方法です。全ての写真を一人で保管するのは難しいため、大切な人たちと分け合うことで、それぞれが思い出を共有できます。

 

形見分けの際のポイントは、相手に喜んでもらえる写真を選ぶことです。一番良いのは選んでいただくことでしょう。やはり本人が欲しいと思うものを形見分けしたいですよね。

 

加えてできるだけきれいな写真を渡したいものです。汚れがあるなら軽く拭いておくなど配慮も必要です。

 

写真を渡す際に、その写真に関する思い出や故人についてのコメントを添えると、受け取る人にとってさらに特別なものになるでしょう。

 

これらの方法を参考にして、大切な故人の写真を適切に保存・共有しましょう。不意に写真を手に取った時、その笑顔を見るだけで心温まるひとときが過ごせるかもしれません。

 

 

 

故人の写真の処分方法

 

大切な思い出を含んだ写真をただ捨てるのは心の整理がつかないかもしれません。しかし、仕分けの中で残さないと決めた写真は処分しないといけません。

 

処分方法としては主に「自治体のゴミとして出す」という方法と「供養・お焚き上げをしてもらう」という方法になります。

 

自治体のゴミとして出す

故人の写真を大量に処分する場合、自治体のごみ収集ルールに従う方法があります。写真は通常可燃ごみとして出すことができますが、金属部品のついたアルバムなどは自治体のホームページや役場に問い合わせて処分方法を確認しましょう。処分の流れは以下の通りです。

 

  • 1. 写真を整理し、アルバムから取り出します。
  • 2. 写真が大量にある場合は、ビニール袋などにまとめて入れます。
  • 3. 紙製のアルバムや金属は、写真を取り外したうえで資源ごみに出すことができます。
  • 4. プラスチック製のアルバムは、通常の可燃ごみとして処分します。
  • 5. まとめた写真を指定された日に、指定された場所へ出します。

 

直接写真をゴミに出すことに抵抗がある場合は、写真を一度シュレッダーにかけてから出すこともできます。

 

供養・お焚き上げをしてもらう

写真は、単なる紙片ではなく、多くの思い出や感情が込められています。そのまま捨てることが忍びない方は供養やお焚き上げをしてもらうとよいでしょう。

 

供養とは?お焚き上げとは?

供養とは

供養とは故人の冥福を祈ることをさします。故人の魂の幸せを願うことももちろんですが、物に対して感謝することも供養となります。一般的に遺品を供養する際にはお坊さんに読経してもらい、ありがとうの気持ちでお寺に納めることになります。

 

お焚き上げをとは

故人が生前に使っていた遺品や仏具などを神社やお寺で供養した後、炎で燃やして天に還す宗教儀式になります。

 

流れとしては以下の通りです。

 

  • 1. 近くのお寺や神社に連絡し、供養やお焚き上げをお願いできるか確認します。
  • 2. 写真や遺品を持参し、お寺や神社で供養の儀式を行ってもらいます。
  • 3. 供養が終わった後、写真はお焚き上げという形で処分されます。
  • 4. 供養料はお寺や神社によって異なりますが、感謝の気持ちとして納めることが一般的です。

 

供養やお焚き上げは、遺族の心の整理にもつながり、大切な人を丁寧に見送る儀式と言えます。

 

どちらの方法を選択するかは、それぞれの気持ちや状況に応じて決めてください。ただし、いずれの場合も、故人の写真をただ無造作に処分するのではなく、心を込めて見送ることが大切です。それが、故人への尊敬と愛情を示す最後の行いになるのではないでしょうか。

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