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ゴミ屋敷で放置した空き家が問題に!?リスクと解決策とは?

投稿日:2024年6月27日 | 最終更新日:2024年6月27日

 

ゴミ屋敷にしてしまい、その家を放置しているケースがあります。

 

長年放置された空き家は雨漏りや害獣の住処になりボロボロ。庭も荒れ果て近隣住人もとても困っている現場もありました。

 

このような空き家は様々なリスクがあり、所有者本人はもちろん近隣住人にとってもデメリットしかありません。

 

このページではこのようなゴミ屋敷で空き家にしているリスクと、空き家を活用した場合のメリットについて解説していきます。

 

 

ゴミ屋敷化した空き家の社会問題

近年、空き家がゴミ屋敷化する問題は深刻化しています。これは限られた地域だけではなく、全国的に見られる現象です。まずはこの問題について、その現状と原因を詳しく見ていきましょう。

 

ゴミ屋敷の現状と原因

まず、ゴミ屋敷として知られている家の現状について説明します。ゴミ屋敷とは、その名の通り、家屋が大量のゴミで埋め尽くされている状態を指します。これらの家は近隣住民にとっても大きな迷惑となり、しばしば地域社会の大きな問題として取り上げられます。

 

原因は複数あり、大きく分けて以下のような理由が挙げられます。

 

  • 住民の心理的・社会的な問題: 一部の住民は物を捨てられない病気(物をため込む症候群)を抱えていることが、ゴミ屋敷化の重要な要因となっています。また、高齢者などが孤立してしまうことも、この問題を悪化させる要因です。
  • 経済的な問題: 経済的に困窮している人が、ゴミの処分費用を負担できないために、ゴミがたまり続けることも一因です。
  • 法的・行政的な不備: ゴミ屋敷に対処するための法律や行政の支援が十分でないことも、問題の一環です。住民がどれほどゴミをため込んでも、行政の介入がなかなか進まない状況が続いています。

 

放置された空き家の増加

次に、全国的に増加している放置された空き家について見てみましょう。空き家の数は年々増加しています。特に地方都市や過疎化が進む地域でこの傾向が顕著に見られます。その原因としては、以下の要因が考えられます。

 

  • 人口減少と都市部への集中: 地方の多くの住民が都市部に移住することにより、空き家が増加します。これにより、地方の住宅は放置されがちとなります。
  • 高齢化: 高齢者が所有している家が、後継者不足や介護施設への移住により、空き家になるケースが多いです。
  • 相続問題: 親から子への相続がスムーズに行われないことが空き家増加の一因です。相続者が家を管理する余裕がない場合、結果として家が放置されてしまいます。

 

放置された空き家の増加とゴミ屋敷化は、地域の景観や衛生環境に悪影響を及ぼし、最終的には社会全体に負担をかける問題です。この現象を抑えるためには、複合的な対策が求められるでしょう。

 

 

 

ゴミ屋敷化した空き家が引き起こすリスク

 

ゴミ屋敷として放置された空き家は、多くの社会問題を引き起こします。これにより地域全体の安全性が低下し、経済的な負担も増えます。そこで、ゴミ屋敷がもたらす具体的なリスクについて考えてみましょう。

 

不審火の原因

ゴミ屋敷は不審火を引き起こす原因となることが多いです。廃棄物が大量に堆積することで、火災が発生しやすくなります。

 

特に夏場は気温が高いため、ゴミが自然発火する可能性があります。また、ゴミに含まれる可燃物が火の回りを早め、大規模な火災へと発展する危険性があります。

 

不法侵入や犯罪の温床

ゴミ屋敷として放置された空き家は、不法侵入のターゲットになりやすいです。無人の建物は犯罪者にとって格好の隠れ場所となるため、地域の治安が悪化します。

 

また、空き家で起こった犯罪により住民が不安を感じ、地域コミュニティの結束が弱まることもあります。

 

害虫・害獣の被害

ゴミ屋敷は害虫や害獣の温床になりやすいです。ゴミが放置されることでネズミやゴキブリが発生し、衛生状態が著しく悪化します。

 

これにより、周囲の住民が健康被害を受けるリスクも増大します。害虫や害獣は感染症の原因となることもあり、地域全体に健康リスクをもたらします。

 

倒壊の恐れ

老朽化した空き家は倒壊の恐れがあります。特に地震や台風などの自然災害が発生した際に建物が崩壊し、近隣の家屋や道路を傷つける可能性があります。

 

また、倒壊した建物の瓦礫が通行人に被害を与える可能性もあり、そのリスクを無視することはできません。

 

近隣住人への被害

ゴミ屋敷は近隣住人に多大な迷惑をかけます。悪臭や害虫の発生、不法侵入者の存在などが住環境を悪化させ、精神的なストレスを引き起こします。また、ゴミ屋敷があることで地域の美観が損なわれ、住民の誇りや魅力が低下することも問題です。

 

固定資産税が上がることも

現在、宅地上に建物が建っている場合、特例によって「固定資産税」や「都市計画税」が大幅に軽減されています(減額率は固定資産税で最大6分の1、都市計画税で最大3分の1)。

 

ところが、空き家を放置していて、周辺に危険を及ぼす可能性のある「特定空き家」に指定されると、この税金の特例が適用されなくなるので、固定資産税と都市計画税が大幅に増額される可能性があります。

 

また、特定空き家に指定されたときに、所有者が改善のための適切な対応を怠っていると、自治体が強制的に空き家を取り壊して、その費用を所有者に請求してくる可能性があります。

 

つまり、空き家を放置していると、固定資産税や都市計画税が何倍にも増額されるだけではなく、空き家を強制的に取り壊されて、その費用負担が発生するということです。これは、増え続ける空き家対策のために策定された「空き家対策特別措置法」による措置です。

 

そのようなことになったら大変ですから、特定空き家に指定されないように、適切に住居を管理しなければなりません。特定空き家に指定されるのは、空き家を放置して倒壊の危険性が発生したり、朽ちて周辺環境に深刻な被害をもたらすおそれがある場合ですから、きちんと管理しておけば、回避できます。

 

特定空き家とは、以下のような状態の空き家です。

 

(イ) そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
(ロ) そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
(ハ) 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
(ニ) その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

出典:国土交通省「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針

 

空き家を有効活用した時のメリットを受けられない

空き家を適切に管理し、有効活用することで多くのメリットが得られます。例えば、リノベーションを行って新しい住居や店舗として再利用することが可能です。

 

また、空き家をコミュニティスペースや公共施設として活用すれば、地域住民の交流の場としても利用できます。これらの活用方法によって地域の活性化が促進され、住民の生活の質が向上します。しかし、放置されたゴミ屋敷ではこれらのメリットを受けることはできません。

 

 

 

空き家の有効利用するメリット

 

上で触れている空き家を有効活用した時のメリットについてもう少し掘り下げてみましょう。

 

有効利用の具体例

空き家を片付けた後、有効に利用する方法の一例です。

 

  • 賃貸物件として活用:リノベーションを行い、賃貸物件として活用することで、家賃収入を得ることができます。地域社会にとっても新たな住民が増え、活気が戻る効果が期待されます。
  • シェアハウス化:若者や外国人観光客を対象にシェアハウスとして運営することで、新たな収入源を得るだけでなく、多文化交流の場を提供することもできます。
  • 地域コミュニティスペース:地域の人々が集まる場所として活用することも一つの方法です。例えば、集会所やカフェ、アートギャラリーなど多目的な利用が考えられます。

 

空き家活用のメリット

空き家を有効に利用することで、さまざまなメリットがあります。

 

  • 地域経済の活性化:新しい住民や利用者が増えることで、地域全体の経済活動が活発になります。
  • 固定資産税の軽減:空き家を有効利用することで固定資産税の負担が軽くなる場合があります。
  • 地域の安心・安全の向上:空き家が減ることで不法侵入やその他の犯罪が減少し、地域の安全性が向上します。

 

このように新たな収入源になるばかりか地域の活性化にもつながります。現在空き家を放置している方はこのようなメリットがあることを覚えておきましょう。

 

 

 

ゴミ屋敷を片付けるためのポイント

では実際にゴミ屋敷を片付けるにはどのような手順を踏めばよいのかも解説しておきます。

 

1. 片付けのスケジュールを立てる

一度に全部を片付けようとするのは無理があります。毎日少しずつ片付ける、週末だけ大規模な整理を行うなど、現実的なスケジュールを立てましょう。一人で行うのは無理があるため、親族、知人などにお願いし、人員確保も忘れないようにしてください。

 

2. 分別と整理の方法を確認

ゴミの分別は片付けの基本です。燃えるゴミ、燃えないゴミ、リサイクル品、そしてまだ使用できる物などに分類します。特にリサイクル可能なものは自治体のルールを守って適切に処理しましょう。わからない場合は事前に役所に問い合わせると丁寧に教えてもらえます。事前の確認がゴミ屋敷の片づけをスムーズにします。

 

3. 必要な道具と資材を用意する

効果的に片付けるためには適切な道具と資材が必要です。例えば、大きなゴミ袋、手袋、マスク、ほうきやちりとり、収納ケースなど。また、清掃の際には衛生面にも気をつけ、消毒液や除菌スプレーを使用すると良いでしょう。

 

4. 専門の清掃業者を利用する

自分たちだけで対処できない場合は、専門のゴミ屋敷清掃業者を利用することを考えましょう。専門業者は経験豊富で、効率的に片付けを行ってくれます。料金がかかりますが、その分手間が省けるため、結果的に早く片付けが完了します。

 

これらのポイントを実践することで、ゴミ屋敷の片付けは確実に進みます。目の前の困難に立ち向かい、清潔で安全な空間を取り戻しましょう。

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