作業・施工内容

今回ご紹介する事例は、弊社が依頼を受けた中でもダントツに大変だった現場をご紹介します。このようなゴミ屋敷はなかなかお目にかかれないと思いますので、ぜひご覧ください。

ご相談内容

できればそちらにお願いしたいとありがたいお言葉をいただけ、もちろん大丈夫なことをお伝えしました。依頼主様の都合により夜の9時にお見積りに伺います。

「電気が来ていないので懐中電灯を用意しておきます」

とのことで、生活ができる状況でないことが予想されました。

お見積り

お見積りは夜の9時です。駐車場がないことから近くのパーキングを借りて現場で落ち合います。依頼主様は40代の男性。大変申し訳無さそうにされています。さらに

とのことでした。実はこのような方は少なくありません。依頼主様にとってゴミ屋敷は過去のトラウマになっていることが多いです。そのため現実から目を背けてしまい、どうしても自分の目で確認することができないのです。

お客様の中には「部屋の近くに近づくことができない」「震えて足が止まってしまう」といった方もいらっしゃいました。そのようなときは弊社に全てお任せください。見積もりから作業完了までつらい気持ちを理解した上で対応いたします。

このときは用意してもらった懐中電灯をお借りし、私一人で部屋の確認にいきました。その時の様子が以下のものです。

【玄関を開けた時点でおへそ当たりまでゴミが堆積】

【1Kの部屋は廊下も部屋も身長を超えるほどゴミがあります】

【ユニットバスは扉が壊れています。一歩も入る事ができません】

【最もゴミが多いキッチン部分。白いキラキラはすべてホコリ】

【一番奥の部屋。これでも一番マシな場所です】

ご覧の通り半端ではない量のゴミが堆積しています。ただ堆積しているだけでなく、特に玄関と廊下部分は踏みしめられており、カチカチになるほどゴミが固められています。

この状態のゴミ屋敷は時間がかかる上、重量もかなりのものになります。真っ暗な中、ゴミ屋敷の確認は少々肝が冷えます。当然ですがこれだけの量、状況になると料金もかかります。

一度依頼主様のもとに戻り、状況の説明、作業にかかる日数、料金をご説明いたしました。依頼主様も覚悟されていた様子で、「それでお願いします」と一言。

その覚悟を受け取り、作業の日程を組んでいくことになりました。このような状況ですので、残すものはありません。鍵をお預かりし、後はすべて弊社にお任せいただくことになりました。

作業内容

作業は困難を極めました。長年放置されていた、プラス水漏れでゴミが劣化。粉状になっているためものすごい量のホコリが舞い上がります。↓の写真の白い丸はすべてホコリです。2時間おきにマスクを変え、休憩は30分おきにとりながら作業を進めていきます。

それでも鼻の中は真っ黒。咳も止まりません。↓の写真はユニットバスです。トイレの蓋がかろうじて顔をのぞかせているところが見て取れます。その他はちょっとわけわからないですよね。ここだけでも4時間かかりました。

↓の写真はクローゼットの中。しっかりとゴミが入っています。生活で出るゴミがあらゆるところに詰め込まれています。

キッチン部分の作業の様子。頭が天井に付きそうです。缶と燃えるゴミをしっかり分別していきます。

3日かけてここまで少なくなりました。あと一息です。

今回作業完了までに4日かかりました。最終日は疲れ果ててafter写真撮り忘れる痛恨のミスを犯してしまいました。最終日までホコリに苦しめられましたが、スタッフの協力でなんとか完了です。

今回は、当然全面リフォームになるため掃除はなし。このあとは管理会社さんに引き渡し、リフォームの手続きに入られたそうです。最後に、

とたくさんをお礼をいただき早良区の現場を後にしました。今回は特にひどい状態のゴミ屋敷を紹介しましたが、ここまでではなくとも対応いたします。

今現在、ゴミ屋敷状態でお悩みの方はぜひご相談いただければ必ずお力になれるはずです。ご相談だけでも構いません。お待ちしております。