久留米市の遺品整理|やっと遺品整理にこぎつけました
作業・施工内容
遺品整理では様々なトラブルに発展することがあります。ここではご相談から遺品整理が完了するまでに1年以上かかったケースをご紹介しましょう。
ご相談内容
「そちらに遺品整理をお願いしたいのですが大丈夫でしょうか?」
「もともと私の叔母の家で、今回相続することになったんです」
「ですが長年一人暮らしをしていて、モノをため込んでいたようで困り果てています」
「正直ゴミ屋敷ですのでお願いするのも気が引ける状態です」
「料金面も気になりますし、良ければ一度お見積りをお願いしたいです」
とのお電話をいただきました。もちろんお見積りは大歓迎です。ゴミ屋敷状態とのことでしたが問題ありません。お客様との都合をすり合わせ、後日うかがうことに。
お見積り
現場は久留米市郊外にある一軒家。かなり外れた場所にありひっそりとしています。まず庭には数十年前から放置されているであろう車が落ち葉に埋もれていました。庭自体にも落ち葉が降り積もっており、ゴミも散乱しています。
家の中からはしゃべり声が聞こえてきます。数名の方がいらっしゃるようです。「こんにちわ~」とお声掛けすると、「こんなところまですみません。よろしくお願いします」と依頼主様とその奥様が出迎えってくださいました。
しかし、顔が少しこわばっている様子。中では2名の男性が家探しをしている真っ最中。なにが起こっているのかわからずにいると、小声で
「あの人たちは関係のない人なんですけど、強引に家探しされていて困っているんです」
「何を言われても関わらなくていいので、中を確認してお見積りをお願いします」
と話してくださいました。関係のない人とのことでしたが、おそらく親戚筋の方なのでしょう。本当に関係のない人に家探しされていたら警察事案ですよね。”相続するのは私なのに勝手に家探しされている”という意味なのだと理解しました。これはこれで問題ですが・・・。
家探ししている男性を横目に、中の確認をしていきます。実際の現場は以下のような状態でした。
【↓は玄関を入ってすぐの部屋。服、布団など生活用品があふれていました】
【その奥は完全に物置と化しています】
【こちらも物置状態の部屋。入っていけませんでしたが、この奥にも部屋があり、タンスが5棹ほどあるとのこと】
【↓キッチンです。冷蔵庫が見えますが、中は食器が置いてあり食器棚代わりになっていました】
【風呂場も物置です。シャワーも使えない状態だったため、行水されていたのかもしれません】
【↓2階です。置いてあるものから元家主の旦那さんの部屋だったと推測されます】
間取りとしては3DKなのですが、物量は大変なものだと推測されます。また、この現場は木々に囲まれていたため、全体的に湿気が多く、カビ臭くなっていました。
その他にも庭の車やゴミ、庭の奥にある物置の中も片づける予定で見積もりをお出ししました。物量が物量だけに決して安い金額ではありません。この時は「家族で話し合って連絡する」とのことでしたが1か月たっても連絡がないため、「ほかの業者にされたのかな?」とあきらめておりました。
それから1年半後。
「以前遺品整理のお見積りを取っていただいた○○です。正式に依頼したいのですがよろしいでしょうか?」とのお電話がありました。
正直なところ忘れておりましたが、住所とその時のやり取りを話してもらって思い出しました。まさか1年半後にご依頼があるとは! 「ありがとうございます。ほかの業者に頼まれたかと思っていました」と伝えたところ、
「実はあのあと相続で問題があったんです」
「遺産分割協議で関係者全員の署名が必要になったんですが、その中の1名が首を縦に振ってくれなかったんですよ」
「その関係で延び延びになってしまいました。このたび遺産分割協議が終わりまして、やっと遺品整理にこぎつけることができました」
と話してくださいました。遺品整理も長年やっていますが、相続関係のトラブルは本当によく耳にします。愚痴をお聞きしながら遺品整理を進めることもありました。
とはいえ、最終的に弊社にご依頼いただけたことは本当にありがたく思いました。日程調整をし、後日作業に入ることになりました。
作業内容
今回は依頼主様と一緒に作業を進めていきます。まずは邪魔な車を地元の車屋に引き取ってもらうよう手配。初日の朝から撤去してもらいました。
今度は空いたスペースにごみを分別しながら出していきます。↓の写真をご覧いただくとわかりますが、タンスにはカビがびっしり繁殖しています。いや~かび臭かったです。湿気でボロボロになっていて運び出しも大変でした。
↓2階から撮影した様子。
↓2階部分を片付けている様子。
写真で見ると一気に片付いたように見えますが、ここまで4日間かかっています。段ボールの中を全部確認したり、要不要をお聞きしながら作業を進めていくとどうしても時間がかかります。
完了後の様子です。今回は取り壊しが決定しているためお掃除はなし。残置物の撤去と貴重品の捜索に力を入れた遺品整理になりました。
外回りもスッキリしています。
↓は防空壕です。敷地内に防空壕があるお宅は珍しすぎます。ここも物置代わりになっていたため撤去しています。
4日間大変ではありましたが、依頼主様もフルで片付けに協力していただききれいにすることができました。依頼主様は「気にかかっていたことがやっと終わってホッとしている気持ちが強いです」と笑っておられました。
最後にお礼の気持ちとして、、ということでスタッフ全員にお菓子のお土産をいただきました。これがまたとてもおいしかったです。ご利用ありがとうございました。
あなたも遺品整理でお困りではないですか? 弊社ではお客様が満足いただけるよう全力で対応させていただきます。ぜひご相談ください。