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ゴミ屋敷化してしまった7人のきっかけを紹介します!

投稿日:2024年4月15日 | 最終更新日:2024年4月18日

 

ゴミをため込み部屋がゴミだらけになるのをゴミ屋敷・汚部屋といいます。

 

ゴミをため込みたくてためている方はいらっしゃいません。ではなぜゴミをため込んでしまうのでしょうか。

 

ここでは弊社が実際に片づけてきた部屋を紹介しつつ、ご本人様に直接伺ったゴミ屋敷になってしまったきっかけ・理由を紹介していきます。

 

職場でイジメにあいうつ病を患ってしまった

最初に紹介するのがゴミ屋敷化してしまう理由でよく耳にするうつ病を患ってしまったお客様です。

 

 

 

この方は看護師をしていてもちろん職場は病院。そのなかで陰湿ないじめにあい辞職を決意。実家に帰って療養する予定なのだそう。

 

最初はそんな事情があるとも知らず、当然事情をお聞きすることもなく淡々とお客様と作業をすすめていました。

 

でも5分おきくらいに休憩されています。ため息も頻繁でした。

 

ゴミ屋敷や汚部屋の片付けは慣れない方にとっては大変なんです。なので「ゆっくり見てもらってていいですよ」とお伝えすると、「実は・・」とこれまでのことを話してもらえました。

 

 

「どうも私って先輩とか上司に嫌われやすいみたいなんですよね」

「自分ではなにが悪いのかわからないんですけど最初は無視されていて・・」

「本当にむかつくんですけど言えないじゃないですか」

「陰口も聞こえるように言うんです」

「勤務希望なんかも無視されて」

「申し送りの内容も聞かされなかったり」

 

 

自分からそのようなことを話す方は少ないのですが、やはりいろいろ溜まっていたのでしょう。話だすと堰を切ったようにこれまでの辛かったことがあふれ出てきたようでした。

 

しかし申し送りなどの引継ぎを意図的に伝えてないのが本当ならとても悪質ですよね。患者さんに迷惑が掛かります。

 

そのようないじめを我慢して頑張っているとやはり無理が出てきたらしく、

 

「自分では頑張れると思っていたんですが洗い物していると知らない間に涙が出てきたんです」

「あ、これやばいなって(笑)」

「看護師なんでうつ病のことは知っていましたがまさか自分がって感じです」

「病院行って実家にも話したら帰っておいでって」

「今日は元気なほうです」

「自分でやったことなんでまだ頑張ります」

 

とご一緒に片付け再開。休憩は取りつつ最後まで頑張っていただきました。

 

片付けをしてお客様の直の声をお聞きしますがうつ病って本当に誰にでもなる可能性があります。「まさか自分が」という言葉は何度も聞いてきました。

 

病気でも片付けでも、誰かに相談することは大切だな~と常々思います。

 

主人を事故で亡くして生きている気がしない

この方は最初にメールをいただいたときにこれまでの事情を詳細に教えていただきました。

 

 

 

ずっと専業主婦でご主人様と息子さんと3人で暮らしてきたそう。

 

しかしある日、高速道路を運転していたご主人様の車に有名な家具業者のトラックが追突。ご主人様は亡くなってしまったとのこと。

 

「目の前が真っ暗になり何もできなくなりました」

「生活していても景色に色がないんです」

「子供の世話にまともにできなかったんです」

「今は心療内科に週に2回通いながら何とか生きている状態です」

 

と今の心境を話してくれました。

 

どれだけの悲しみだったのでしょうか。一つのきっかけで平和な日常が一瞬で地獄に変わったのです。

 

それまではキレイとはいえないまでも普通に暮らせる部屋だったとのこと。「8年たった今でも生きているのがやっとです」とのことでした。

 

今回ご依頼いただいたとき、「こんな部屋を見せるのが恥ずかしくて何度も相談しようと思ってもできなかったんです。でも息子にお母さん頑張れと励まされてご相談いたしました」と恥ずかしさからかうつむきながら話してくださいました。

 

でも勇気を出して相談してくれたことで3日できれいな部屋にすることができました。

 

息子さんの一言。母親にとってはすばらしい力になるんですね。このお客様の話を聞きながらほろっときてしまいました。

 

こちらもうつ病がきっかけのエピソードですがどうしても紹介したかったので書いてみました。

 

通販が大好きで気づいたらまともに歩けない状態に

度合いの差はあるものの、通販の品物やダンボールで生活空間が圧迫されている方はとても多いです。

 

こちらで紹介する依頼者はこの部屋の主のお姉さん。「妹が実家をゴミ屋敷にしてしまって困っている」と相談をいただきました。

 

「母は足が悪くてゴミが散乱していると危険ですよね」

「でも妹にいくら言っても片づけてくれないんです」

 

と少々怒りをあらわにしながらのご依頼でした。

 

 

 

 

実際の現場に行くと↑のように通販の段ボールと品物であふれかえっていました。ひと部屋は丸々ダンボール置き場に。

 

妹さんの話では「自分ではそんなに買っているつもりはなかったんですが、姉に指摘されてさすがにやばいかなと思い始めたんです」とのこと。

 

時間をかけて少しずつ物が増えていくと感覚がくるってしまうんですよね。ゴミ屋敷住人あるあるです。それが日常の風景だからです。でもさすがに一部屋すべてダンボールで埋め尽くすのはやりすぎかも・・。

 

通販って便利ですけど必要以上に買ってしまうことがありますよね。

 

気をつけたいのが定期購入。使いきれてなくても月に一度は商品が届きます。なので片付けをしていると未開封の健康食品や飲料などが期限切れで山積みされていることもしばしばです。

 

計画的に利用したいものです。

 

実家の母が物を捨てられない

こちらは今後誰でも直面するであろう実家の片付けのエピソードです。

 

 

 

「実家がゴミ屋敷なので片付けをお願いします」

 

そうお電話いただいたのはその家が実家の娘さん。

 

「本当に捨てるのが苦手で私の子供のころのものも何一つ捨てられないんです」

「孫に買ってくれた三輪車なんかもあるんですがもうすぐ高校生ですよ」

「捨てようとすると怒るし」

「やっと捨てることに同意してもらいました」

「どこまで捨てられるかわかりませんがお願いできますか」

 

とのこと。本当にこの手の問い合わせは多いです。実家の片づけをめぐっては喧嘩に発展することもあり、半分あきらめ気味の方も少なくありません。

 

関連記事→実家の片づけで喧嘩になる方必見!成功させるコツ

 

実際の片付けでは親御さんと一緒に片付けを行いました。そのなかで

 

「私は戦後の人間だからものが捨てられないの」

「今の若い方にはわからないかもしれないけど本当に物がなくて苦労ばかりだった」

「これだってまだ使えるでしょ」

 

と物が捨てられない理由(きっかけ)を教えてくれたのでした。

 

ご高齢者の中には同じような理由から捨てることが苦手な方がとてもいいです。子供との思い出や家具にまつわる思い出から捨てられない方も。

 

でもその息子さん娘さんには伝わらない、わからないことが多いのも事実。「ゴミばかりため込んで!」とつい口を出したくなる気持ちもわかってしまいます。

 

なので時間をかけてでも話し合うことが大事なんです。片付けを強行してもいいことはありません。実家の片付けでお困りの方はぜひ↑のリンクを読んでみてください。

 

一人暮らしがきっかけで一気に汚部屋化

こちらもよくあるケースです。親から解放されて一人暮らしを満喫していると↓のようになりますよね。

 

 

「一人暮らしして半年こうなってしまいました」

 

とのことで片付けのご依頼。非常にライト級の汚部屋なので1時間程度で完了。

 

しかしその3か月後「また汚くなってきてしまいました」と再度ご依頼。弊社としてはありがたいですが少々お金がもったいない気がします。

 

聞くとそもそも片付けの仕方がわからないそう。実家では片付けはすべてお母さんがやってくれていたとのとこで、分別の仕方もよくわからないので放置。プラス一人暮らしの開放感からついゴミを散乱させてしまったとのことでした。

 

さすがにそのくらいは調べなさい!と思い、福岡市の分別表を見せながら説明。床にゴミを置く習慣だけでも改善すると意外と簡単ですよとアドバイスさせていただきました。

 

それからご依頼はなくなりましたが、片付けの習慣がつくきっかけになったのであればよいことです。気分を害されたのならすみません。

 

バイク事故で車いす生活を余儀なくされた

こちらはバイク事故で半身不随になってしまった方のお部屋です。

 

 

 

とにかく物理的に片付けが難しく、とりあえずゴミだけを片付けてほしいそうです。

 

導線が玄関からベッドまでの5mくらいしかなくほかの場所にゴミをため込んでいらっしゃいました。導線はタイヤ痕がついています。

 

ゴミをため込むのは良いこととは思いませんが、さすがにこればかりは仕方ないよねと思いました。

 

仕事はデスクワークなのでこれまで通り同じ会社で働いているとのことでしたが、とても大変であることは一目瞭然でした。

 

この方はその後も何度かご利用いただいているお客様です。弊社のサービスが気に入っていただけたのならありがたいです。

 

生まれた時からゴミ屋敷の中で暮らしていた

最後はきっかけといっていいのかわかりませんが、印象的だった作業事例を紹介します。生まれた時からゴミにあふれた部屋で生活していた家族四人の紹介です。

 

シングルマザーのお母さんは朝から夜まで働いてゴミの片づけをおろそかにしていたそうです。このお母さんには3人の成人した子供さんがいらっしゃるのですが、子供が小さな時から↓のような状態だったそうです。

 

 

 

物心がついた時にはこの状態なので、何の疑問もなかったとのこと。でも

 

「友達の家に遊びに行ったときにびっくりした」

「普通じゃないことを初めて知った」

 

と当時のことを話してくれました。

 

隣で聞いていらっしゃったお母さんは「申し訳ないとは思いつつもあきらめていた」とポツリ。

 

たしかに一般的なお宅とはかけ離れています。まずキッチンのごく一部に床が見えているだけで他はすべてゴミに覆われています。

 

とんでもない量とはわかっていましたが、箪笥を撤去するとその奥の部屋は2m近く積みあがった服が出てきました。↓

 

 

作業が終わった後、子供さんたちは一切咎めることなく「私たちも片付けしてこなかったからね」「今でもゴミの出し方苦手なんです」と言われていました。

 

片付けが苦手な親御さんを持つ方は極端にきれい好きになるか、同じように片付けが苦手になる方が多いようです。

 

もしかすると遺伝もあるのかもしれませんが、子供は親の背を見て育つため、ゴミを出す習慣が身につきにくいのかもしれませんね。

 

最近では実家の片付けの依頼をいただきますが、上でも紹介したように「昔から実家がゴミ屋敷で・・」と漏らす方も多いです。弊社の片づけをきっかけに良い方向に向かっていただくとうれしいです。

 

まとめ

ゴミ屋敷や汚部屋になるきっかけは千差万別です。

 

身体的に難しい方、心に傷を負ってしまった方、そもそもやる気がない方。

 

どのような理由であってもゴミ屋敷問題は解決できます。でも相談するのが勇気がいるんですよね。

 

それでもまずは相談することが重要なんです。業者じゃなくても家族や友人に相談してみてください。

 

悩みはすぐにでも解決するはずです。

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