ゴミ屋敷や汚部屋には特有の臭いがあります。これまで何百件ものゴミ屋敷を片付けてきましたが、においの種類は生ごみ臭、カビ臭、糞尿臭、害虫・害獣臭あたりの臭いになります。

慣れちゃうとこのような悪臭にも気づかなくなって普通に暮らしていらっしゃるんですよ。慣れってすごい。

ここではこれまでの経験上私が最も臭いと思うゴミ屋敷の悪臭を紹介しますね。

第１位　猫の糞尿

輝かしい第１位は猫の糞尿です。おそらく今後もこの臭いを凌駕するものはないと思われます。

多少散らばってるくらいではなんてことないんですが、長期間放置され壁や床に染み付いた臭いは気絶しそうになります。こればかりは何年やっても慣れないです。

ちなみ↑は２０年以上自宅を放置し、猫にご飯だけをあげ続け、糞尿の処理は一切しておられなかったお宅です。玄関から悪臭がすさまじく、さすがに家主は別のところに暮らしていました。

大変なのは近隣の住人です。風の向きによっては一日中悪臭が漂っていたとのことで、片づけている最中に愚痴を言いに来られました。

１日の作業で手袋や作業着を捨てたくなるほどの臭いが染み付きます。このときはじめて防護服と防毒マスクの購入を検討しました。

他にも犬の糞尿やイタチなどの害獣の糞尿も片づけてきましたが、やはり猫は別格です。不動の１位です。

第２位　生ごみの腐敗臭

第２位は生ごみの腐敗臭です。王道でしょうか？

単純にくっさい！！

よくあ”あ”～～っとえづいています。鼻を通り越してダイレクトにのどに突き刺さります。

菌やカビが繁殖して悪臭を放つのですが、これが↑のように冷蔵庫内で多重層のハーモニーを奏でるとさらに強烈なにおいを放ちます。開けて臭いを数秒確認をしてやばいと思ったらそっと閉じておき、気合を入れなおして片づけていきます。

シンクにためられた生ごみが腐敗しているのもほぼ同じ匂いです。こちらはさらに水気がありドロドロしているので気持ち悪さも際立つ場所。

生ごみの中でも腐敗してドロドロになった生肉は最高です。弊社は特殊清掃は行っていないのでわかりませんが、特殊清掃の現場はあのような臭いが蔓延しているんでしょうか？尊敬します。

第３位　ゴキブリ臭

第３位はゴキブリ臭。

ゴキブリ臭って聞いたことないと思います。私が勝手に言っているだけなんで。

ゴキブリの糞尿はもちろん、仲間を呼び寄せるフェロモンを放っていてその匂いが部屋全体王覆っていることがあります。

この臭いが独特というか、なんと表現していいのかわからない少し甘ったるい感じの匂いなんです。見積もりに行ってこの臭いを嗅ぐと「おるな」とすぐにわかります。

部屋全体に充満しているレベルになると数百～数千匹レベルのことが多いです。なので覚悟をもってお片づけに挑みます。

精神を蝕む臭いということで第３位となっております。

第４位　人間の糞尿

ここにきて人間の糞尿が第４位です。

意外と耐えられる臭いです。↑で紹介している写真に写っているペットボトルすべてに尿が入っています。これがすべてではありません。おそらく数千本あったと思われます。

うまくペットボトルに入れられないこともあるようで、部屋全体がアンモニアのにおいで充満しています。こぼれちゃったんでしょうね。

でも猫に比べるとかわいいものです。ほんとですよ！？

ただこちらも放置され過ぎたトイレとなると３位に迫る勢いがある悪臭です。生理現象はちゃんとトイレに流しましょうね。

第５位　カビ臭

第５位はカビ臭です。

これはゴミ屋敷・汚部屋状態ならどこでも嗅ぐ匂いです。ちょっと画質が悪いですが写真は万年床の裏側です。強烈なカビ臭が漂っていました。

でも上位に比べると悪臭レベルは下がります。

特殊な例としては、あまりに日当たりが悪く部屋がカビの巣窟になっているときは防毒マスクを要します。極端な例だと部屋にいるだけで肺が痛くなります。

カビは単純に健康被害が心配です。お掃除はもちろん、日当たりが悪い部屋なら引っ越しも視野に入れてもいいかもしれません。

番外編　火災ゴミ

なかなか独特な臭いだったので紹介します。いつもお世話になっている業者から火災ででたゴミの片づけを依頼されました。

ドアは消防の方がこじ開けた形跡があり、中に入ると消火活動で水びだしです。その中はゴミ屋敷状態になっており、たばこの火がゴミに燃え移ったらしい。

焼け焦げた匂いとゴミ屋敷特有のカビ臭さが融合してなかなかの匂いを放っていました。

ライフラインが立たれていたのヘッドライトをしての作業だったの気持ち悪さもありました。なかなかお目にかかれる臭いではないのでちょこっと紹介。

まとめ

とくにまとめることありません＾＾

暇つぶしに読んでいただけたならうれしいです。

ちなみにゴミ屋敷の悪臭対策も書こうと思いましたが、対策は「原因となるゴミ、糞尿を適切に処理する」。これしかありません。

なので日々のお掃除を行いましょう。それが難しいなら業者に頼んでリセットしてもらいましょう。