夫・妻が遺品が捨ててくれない!納得できる遺品整理とは?
投稿日:2024年6月9日 | 最終更新日:2024年6月9日
遺品整理において夫や妻がどうしても親の遺品を捨てられないというのはよくあることです。故人を大切に思っていたのであればなおさらでしょう。
ただ、少量でかさばらない品物ならまだしも、大量の骨とう品や手芸の作品などの趣味の品があふれかえってしまうと家族の方にとっては不満がたまるものかもしれません。
本記事ではなぜ妻や夫が親の遺品を捨てられないのかを再確認してみましょう。パートナーとあなたの心の負担を少しでも軽くし、納得できる整理ができる手助けをいたします。読んでくださる方が少しでも前向きになれるきっかけになりますように。
Table of Contents
夫や妻が遺品を捨てられない理由
まずはパートナーが親の遺品を捨てられない理由を考えていきましょう。
心の整理がついていない
もしかするとまだ心の整理がついていないのかもしれません。親が亡くなったことは頭で理解できていても、心がその事実を拒絶していると遺品を捨てられないのも無理はありません。
「遺品を捨てることで故人との思い出も捨ててしまうのではないか」と考えたり、自分でもどうしていいのかわからなくなっている可能性もあります。
「わかっている」「大丈夫」という言葉の裏には、まだ大きな悲しみが残っていて、その悲しみと折り合いをつけられていないかもしれないことを再度思い出してください。
罰が当たると思ってしまう
遺品を捨てると罰が当たると思っている方も少なくありません。亡くなった方に承諾を得ることはできませんので、自分の判断で捨ててしまうのが怖いのです。
このような方は捨てたことによって「なにか悪いことが起きないか」「勝手に捨てると成仏してくないのじゃないか」と考えてしまいます。こうなるとなかなか遺品整理は進みません。
中には遺品を取り扱うことにすら恐怖を感じる方もいることを知っておきましょう。
まだ使えるかもと思っている
遺品を捨てられないのは「まだ使える」と思っているからかもしれません。その方の性格といえばそれまでですが、例えば両親が物を捨てられない性格だった場合、その習慣が身についてしまって捨てることが苦手な方は珍しくありません。
つい「まだ使える」「この先使うことがあるかも」と考えてしまい手放すことができないのです。これは習慣なので変化を期待するのは難しいですが、後述する方法を参考にしていただくとよいでしょう。
ではこれらのことを踏まえて、どうすればいいのでしょうか?
遺品整理を納得できるものにするために
パートナーへの配慮が大切
遺品整理を進める際に最も重要なのは、パートナーの気持ちに寄り添うことです。
あなたには不要なものかもしれませんが、パートナーにとってその遺品はとても大切なものかもしれません。全てを急いで処分するのではなく、まずは話し合いの場を設けましょう。思い出を共有し、どの遺品が特に大切かを確認することで、無理なく進めることができます。
併せて気持ちの整理がつく時間を設けるといいです。時間が経つことによって、徐々に気持ちが落ち着いてきます。配偶者が気持ちを整理できるよう理解と時間が必要です。くれぐれも急かさないようにしてくださいね。
もし遺品を捨ててもいいとなった場合、一緒に作業するのもよいかもしれません。協力しながら進めることで、お互いの考えを理解し合うことができます。パートナーシップを大切にし、一緒に進めることが、円滑な遺品整理の秘訣です。
遺品を捨てても罰は当たらない
遺品を捨てると罰が当たるかもと思っている方にお伝えください。遺品を処分しても罰は当たりません。そのくらいのことで罰を与えるような親御さんだったでしょうか?
実際には逆です。遺品を整理して故人への思いを少しでも手放すことが、故人の成仏へとつながるのです。さらに言うなら強い思いや執着は故人の旅立ちの邪魔になることがあります。
遺品整理をして、自分はもう大丈夫だということを亡くなった方に伝えるとよいでしょう。
使える使えないではなく心の整理のために手放す
「もの」というのは使おうと思えばいくらでも使うことができます。そのため使える、使えないを基準にすると手放すことができません。
そうではなく、絶対に残したい遺品どれなのか、必ず使うのか、いつ使うのかを尋ねることで手放すきっかけになるかもしれません。
尋ねるときは相手の気持ちに寄り添った優しい尋ね方をしてあげてください。例えば「これは使う機会がないかもしれないね、感謝の気持ちで手放してみない?」「遺品を見てしまうとつらい時のことを思い出さない?少し手放してお父さん(お母さん)を安心させてあげない?」などを参考にしていただくとよいでしょう。
遺品整理を効率的に進めるには
では実際に遺品整理を進めることができるようになった時のために、遺品整理を効率的に進めるポイントもお伝えしておきます。
分類と整理の具体的な方法
遺品整理を効率的に進めるためには、分類と整理の方法を事前に決めておきましょう。。以下に、具体的な方法を紹介します。
- まず「残すもの」「処分するもの」「保留するもの」に大別する。
- カテゴリーごとにまとめて整理。例:衣類、書籍、写真など。
- 写真や思い出の品はデジタル化することで、スペースを節約できます。
- 処分するものは、リサイクルできるものや寄付できるものにも分ける。
また、大切な思い出の品をどう扱うかも考えておきましょう。写真や手紙などはデジタル化してアルバムにまとめることができます。遺品整理の過程で、故人との思い出を振り返ることが大切です。そして、「保留するもの」については、さらに気持ちが落ち着いて再確認しましょう。
以上を参考にしながら無理なく少しずつ遺品整理を進めていくことで、心の整理も進みます。
プロの遺品整理サービスを利用するメリット
遺品整理を専門とするサービスの利用は、多くのメリットがあります。専門知識と経験を持ったプロに依頼することで、時間と労力を節約でき、精神的な負担も軽減されます。
1. 専門知識と経験
プロの遺品整理業者は、さまざまなケースに対応してきた経験と専門的な知識を持っています。遺品をどのように取り扱うべきかを理解しており、適切な方法で整理してくれます。
2. 効率的な作業
遺品整理は大変な作業であり、多くの時間を要します。プロに依頼すれば、迅速かつ効率的に作業を進めることができ、短時間で整理が完了します。自分たちの時間を有効に使いたい方にとって大きな利点です。
3. 精神的な負担軽減
遺品整理は遺族にとってとても心が疲弊することが多いです。これをプロに委任することで、心の負担を軽減し、落ち着いて故人を偲ぶ時間を確保できます。
整理後の思い出の保管方法と活用
遺品整理を終えた後、思い出の品をどのように保管し、活用するかもお伝えしておきます。
1. 写真アルバムの作成
写真は節目の写真や故人が写っているものを厳選し、一つのアルバムを作ることをおすすめします。デジタルアルバムも便利ですが、紙のアルバムは手触りや直接見る感覚を楽しめます。
2. メモリアルコーナーの設置
故人を偲ぶスペースを家の中に設けることで、思い出を日常的に感じることができます。写真や思い出の品を飾り、故人との時間を思い返す場所にしてみましょう。
3. 日常生活に取り入れる
故人が愛用していた家具や小物を日常生活に取り入れることで故人を偲ぶ方法です。使い続けることで、故人とのつながりを感じながら生活を送ることができます。
遺品整理は体力的にも心情的にも大変な作業ですが、家族の協力やプロの助けを借りて進めることで、納得のいく結果を得ることができます。思い出を大切にしながら新しい生活をスタートさせましょう。
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