【遺品整理】遺影を飾りたくない!処分していいの?
投稿日:2024年11月3日 | 最終更新日:2024年11月3日
遺品整理で現場に伺った際に処分に悩まれるのが遺影です。
「遺影は皆さんどうしていらっしゃいますか?」
「捨てても問題ないですか?」
「供養したほうがいいですか?」
などの質問をいただきます。
また、実家を相続したものの遺影を飾りたくないので処分したいのですがといわれることも多くなりました。時代の流れだと感じます。
このページでは遺影の処遇について解説していきます。
Table of Contents
遺影は処分していいの?
気持ち的に多くの方が遺影を処分するのはためらわれるのではないでしょうか?遺影は処分してよいのでしょうか?
遺影に仏教的意味合いはない
日本の多くの仏教系の儀式では、遺影はあくまでも故人を想うためのアイテムとして扱われるため、遺影自体が特別な宗教的意味合いを持つわけではありません。
そのため、遺影を処分すること自体は宗教的に問題ありません。もちろん、故人に対する愛や敬意を表すために遺影を保管することは大切ですが、遺影に宗教的な制限があるわけではないことを理解しておきましょう。
もちろん祟りもありませんので心配いりません。
実際にお寺の住職の方にお聞きしましたが、「遺影は不要になったら処分していただいてよい」と複数回答いただきました。
自分の判断で捨ててよい
上記をご理解いただいたうえで、遺影はご自身の判断で処分してかまいません。
自分自身が日常生活を送る上で、遺影が常に目に入ることが精神的な負担となっている場合は飾る必要はないと思います。外して保管でもいいですし、捨ててしまっても大丈夫です。
遺影を処分することで、故人との思い出や記憶が消えるわけではないことを忘れないでください。
遺影を残したほうがいい場合
遺影はご自身の判断で処分してよいとお伝えしましたが、残したほうが良いケースもあります。
お盆や法事で使うケース
お盆や法事で遺影を飾るかもしれない場合は残しておいたほうが良いでしょう。お盆や法事では通常、故人を敬い、供養するために仏壇や祭壇が設けられます。
この際、遺影を飾ることで、故人の存在をより強く感じることができ、より良い法事になると思います。特にお盆は先祖を迎える時期でもあり、遺影を通じて故人との思い出をより強く思い起こされるのではないでしょうか。
親族の了承が得られないケース
遺影の処分に関しては自分だけの判断だけでなく、親族や家族の意向も考慮することが重要です。
宗教的な意味合いはなくとも心情的な抵抗がある方が多いのも事実です。そのため、遺影を処分する前に、家族と話し合い、了承を得てから判断しましょう。
親族が故人に対して持っている思い入れや感情は各人によって異なりますので、他人の気持ちに配慮することが大切です。丁寧にコミュニケーションを図ることで、無用なトラブルや誤解を避けることができます。
後悔する可能性があるケース
遺影を処分することは後に後悔することも多いです。少しでも迷いがある場合には、遺影を残しておくことを検討することをおすすめします。
過去の思い出や気持ちの糧として、いつか再び振り返る機会が訪れるかもしれないからです。実際に、遺影を見つめることで、故人との再会がもたらされ、暖かい気持ちになれる瞬間も存在するのです。
遺影を処分する方法
遺影は故人を偲ぶ品であり、家族にとって特別な意味を持つことがあります。しかし、遺影をどう扱うかは場合によります。故人が望んだことや、残された家族の考えに基づき、適切な処分方法を選ぶことが重要です。ここでは、遺影を処分する方法について詳しく見ていきましょう。
お寺・神社でお焚き上げをする
遺影の処分方法として、一つ目に挙げられるのはお焚き上げです。お焚き上げとは、仏教的な儀式として行われるもので、お寺や神社で行われることが一般的です。故人を偲ぶ尊い品を焚き上げることで、天に送るという意味合いが込められています。
具体的には、お寺に遺影を持参し、事前にお焚き上げの依頼をして、指定された日に行うことが多いです。お焚き上げは宗教的儀式であるため、信仰心のある方には特におすすめです。また、人としての別れをしっかりと果たすことができ、心の整理にもつながるでしょう。
なお、寺院によってはお焚き上げの費用が発生することもありますので、事前に確認しておくことをお勧めします。また、行事に合わせてお焚き上げを行っている場合もありますので、タイミングを見計らうと良いでしょう。
自治体のルールに従って自分で捨てる
次に、自宅で遺影を処分する方法としては、自治体のルールに従って捨てることがあります。この方法は手軽であり、処分費用がかからないことが魅力です。ただし、遺影の扱いには注意が必要です。
遺影は燃えるゴミとして、額やガラスは燃えないゴミとして処分します。ただし、地域によっては遺影のほか、仏具等はゴミ袋では捨てられないところがあります。事前に役所に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。
また、遺影を捨てる際には、周囲の人への配慮も大切です。特に親族がいる場合、思い出の品を簡単に処分することは波紋を呼ぶ可能性があります。したがって、家族全員が納得できる形で進めるよう努めることが重要です。
遺品整理業者に依頼する
最後に、遺影を処分する一つの選択肢として、遺品整理業者に依頼する方法があります。この方法は、専門の業者が遺品を整理し、処分を行ってくれるため、負担が軽減されるのが特徴です。特に、遺品が多かったり、処分に手間がかかる場合には非常に便利です。
遺品整理業者には、さまざまなサービスがあります。例えば、故人の品を供養するためのプランや、地域ごとの遺品処分規則に基づいて整理を行ってくれる業者も存在します。これにより、安心して遺影を処分することができます。
ただし、業者を選ぶ際には信頼性や評判を確認することが重要です。インターネットの口コミやレビューをチェックし、適切な業者を見つけることが求められます。また、費用やサービス内容についてもあらかじめ確認し、理解を深めておくと良いでしょう。
このように、遺影の処分方法にはいくつかの選択肢がありますが、いずれの場合でも故人や家族の気持ちを考慮し、適切な方法を選ぶことが大切です。心の整理ができる処分法を選ぶことで、最終的にすっきりとした気持ちになれることでしょう。
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