北九州市八幡西区|ゴミ屋敷の片付け(解体までに間に合わせて!)

作業・施工内容
弊社の仕事はお片付けです。しかし時としてとんでもない量のゴミの片づけをすることがあります。今回紹介するお客様の概要をざっくりお話しますと、
・20年以上放置している実家
・あと6日で解体業者が入る
・それまでに空っぽにしてほしい
・どこに頼んでいいのかわからない!助けて!
という内容でした。ここから詳しくお話していきますが、少々長いので時間があるときにご覧ください。
ご相談内容
「あの~そちらに家の片付けをお願いしたいと思っています」
「できれば今日からでも作業してもらいたいんですが可能でしょうか?」
このときがちょうど他の現場で作業をしていましたので難しいことをお伝えし、明日ならお見積りはできることをお伝えしました。
「では明日お願いします」
「1週間ぐらいしか時間がないので急いでもらえると助かります」
どうやらお急ぎの様子です。まずは状況を確認したいこと、料金も確定したいことをお伝えし、次の日に伺うことになりました。
お見積り
ついた現場はきれいな住宅街の一角にありました。その中に異様に古く、屋根の破損がみて取れる住宅があります。ここが今回の現場です。依頼主様はすでに到着されており、玄関でご挨拶。
「ドアを開けるのにコツがあるんでちょっとまってください」
と足でドアの下の方蹴りながら横へスライド。開きました。
依頼主様と一緒に中に入ります。玄関の半分がすでにゴミで埋まっています。(↓ブロックや服、生活用品でぐちゃぐちゃ)
部屋の一つは天井近くまでゴミです。電気も止められているためフラッシュを使いながら撮影しています。
こちら(↓)は今で言うリビングです。雨漏りのため畳は抜けている部分があります。ラグで見えないですが。机の脚が変形しているのが見て取れると思いますが、これは長年雨漏りにさらされ腐敗して折れる寸前だからです。
ことら(↓)は仏間。仏壇はすでになく、こちらも雨漏りのせいで腐敗。カビに侵食されています。
仏間の別角度。
押し入れはこんな感じです。
こちら(↓)もくつろぎスペースです。後にわかりますが、ここも雨漏りにより畳が悲惨なことになっていました。
↓はお縁です。お縁には古いビデオと布団関係が鎮座。下の方はどうなっているのか確認できません。
圧巻だったのがガレージです(↓)。非常に分かりづらいとは思いますが、10畳程度の広さのガレージのすべてがダンボールとゴミで埋まっていました。ここだけでも相当な量が予想されます。
これで終わりではありません。ここから2階の確認に行くのですが、階段前にもゴミが溜まっており勢いをつけないと上がることができません。お客様も「危ないので上がってないです」「どうなっているのか想像も付きません」とのこと。
勢いをつけて飛び乗り、階段を上がっていきます。階段自体ゆらゆらしており非常に危険な状態です。2階は一部屋だけですが、大量のビデオが山積みにされています。パッと見そんなに多くないように見えるかもしれませんが、とんでもない数のビデオの量でした。
すべての部屋を確認し終え、過去最高レベルのゴミの量であることが判明しました。依頼主様は「10万円くらいでいけますか?」と心配されていました。
しかしどう考えても10万円では対応できる量ではありません。一般廃棄物業者に支払う処分代だけでも30万円を超えてくると思われます。
これに人件費や手間賃などを考慮し、適切な料金を提示させていただきました。正直なところ、決して安い金額ではありませんでしたが、「わかりました。ある程度覚悟していたので、それでお願いします」と即決していただけたのでした。
弊社では絶対にボッタクリにならない料金をご提案しています。でも、それでも高額になることがあります。そうなると申し訳ないのですが、適切にご請求するしかありません。今回もしっかりとご説明させていただき、ご納得いただいた上でご契約となったのでした。
作業内容
今回は弊社にすべてお任せいただくことになりました。すでに依頼主様では何があるのか、貴重品があるのかどうかもわからないということでした。従って貴重品のみ捜索し、それ以外はすべて処分ということで進めていくことになったのでした。
ここまでの量となると、無理をせずじっくりと進めていくしかありません。予定通りに動けば解体の期限には十分に間に合います。それでは実際の作業をご覧ください。
分別をしっかり行いながら作業を進めていきます。(↓)
押入れの中も大変な量の不用品が詰め込まれています。
↓は天井近くまでゴミが溜め込まれていた一室です。その殆どが女性の服でしたが、奥からタンス、古いエアコンが出てきました。ちなみにこのタンスから印鑑やカメオなどの貴重品が出てきました。
部屋の中が終わると、今度はガレージに移ります。とんでもない量のゴミの量でしたので、絶対にシャッターを開けなければ搬出が地獄になってしまいます。しかしシャッターがサビで開かない!
解体になるということでしたので、依頼主様に許可をいただき、かなり強引にシャッターをこじ開けます。なんとか開きました。(↓)
ガレージの入り口からこの状態です。10メートル奥までこの状態が続きます。正直・・・見たときは膝から崩れ落ちそうになりました。それでも依頼いただいたからには最後までがんばります。
↓はある程度ゴミを搬出した状態です。20数年放置されていたことから、ダンボールがチリのようになっています。この状態になるまでどれほどの年月がかかるのか。私も始めてみました。
ガレージだけでも1日作業です。それが終わると残りの細かな部分に取り掛かります。↓は洗面所です。
ここまで4日間。ほぼ休み無しで作業を続け、なんとかすべての搬出が終わりました。↓は作業後の様子です。今回はこの後すぐに解体工事が入るので掃除はありません。
畳が腐敗してめくれています。
ガレージの撮影を忘れていましたが、もちろん空っぽになっています。最後に依頼主様に確認していただきます。
「大変だったですよね。本当にありがとうございます」
「こんなに依頼するのに悩んだことがありません。実は3ヶ月位業者を探していたんです」
「途中で投げ出されたらどうしよう、とか不安でした」
「最後までありがとうございます。これで悩んでいたことが終わりました」
「大家さんにも胸を張って報告できます」
ととても喜んでいただけたようです。弊社は依頼しづらいゴミ屋敷のお片付けに特化しています。相談したいけど怖い、どこに相談していいのかわからないとお悩みの方こそ、ぜひご連絡いただければと思います。