大分市|ゴミ屋敷片付け(つらい思いをするのは家族のほうなんです)
作業・施工内容
ゴミ屋敷問題は当人よりも、その家族が精神的に参ってしまうケースもあります。ここではある理由から、15年間口をきかなかった弟さんの部屋を片づけることになった、お兄さんから依頼をいただいた時の事例を紹介します。
ご相談内容
「2階の一部屋だけ片づけてほしいです」
そうご相談いただいたのは30代後半の男性からでした。
「弟の部屋なんですが、実は今入院しているんです」
「退院するまでに空っぽにしようと思っています」
とのことで、まずはお見積りをさせてください。とご提案したところ、
「はい、それは大丈夫なんですが、、、、非常に言いづらいんですが、弟に片づけることを言ったところ、”尿が大量にある”ということを聞きまして、そんな状態でも対応してもらえるんでしょうか?」
と沈痛な声でご質問いただきました。続けて、
「恥ずかしい話、弟とは一つ屋根の下で暮らしていても15年くらい口をきいていません。私が1階で生活、弟が2階で生活という形で住んでいたので、まったく2階の状況を把握していませんでした。それこそ15年以上2階には上がってないです」
「この度弟の病気が悪化したことで入院することになり、久しぶりに2階に上がったところゴミ屋敷になっていました。それでご連絡した次第です」
と大変お困りのご様子。いずれにせよ、まずは状況確認が必要です。早速現地に向かうことになりました。
お見積り
インターホンを鳴らすとすぐに出てこられました。大変恐縮されています。「こちらです」と促され靴を脱ごうとすると、「土足で上がってください」「2階はケガするかもしれないので」とのことで、土足で上がることに。ちなみに1階部分は非常にきれいにされていました。
以下、実際の部屋の様子です。
↓は2階に上がった直後の通路。早速ごみが散乱し始めています。
部屋前の通路には太ももあたりまでゴミが堆積、というより部屋に入りきれないゴミがなだれ込んできている感じです。
部屋には入れません。腰から胸あたりまでゴミが堆積しています。ここでお兄さんから、「そこら中にある空き缶みたいなものや瓶には尿が入っているそうです。弟もどれくらいあるのかわからいそうです」と申し訳なさそうに教えてもらいました。
見えているだけでもかなりの量の尿があることがわかります。当然、ゴミの中にはさらに多くの尿があることでしょう。ただ、問題なく解決可能です。適切な料金を提示すると、
「それでお願いします。実はもう1社見積もりをしてもらってたんですが、それがあまりにも高額でびっくりしてしまって、アークサービスさんに見積もりをしてもらったんです。半分以下でした。助かります」
とのことで料金にも喜んでもらえたようです。この時はすぐに作業に入れる予定でしたので、次の日から作業ということになりました。
作業内容
今回は尿がこぼれないように慎重に作業を進めていかねばならず、作業効率は極めて悪かったです。尿の入った缶、ペットボトル、瓶を集めトイレに運びます。トイレには尿を捨てる担当スタッフがひたすら捨て続けます。(このスタッフは6時間トイレでの作業でした)
とにかく片づけても片づけても尿入りの缶やペットボトルが出てきます。数えてはいませんが、おそらく500本は超えていたのではないでしょうか。雑誌の年数などから推測するに、10年以上前からおしっこは缶やペットボトルされていたようです。これにはお兄さんも驚かれていました。
少しずつゴミが少なくなってきたところです。床に近くなるとゴミが細かくなり、分別が難しくなってきます。また、ゴミが踏みしめられているので下のほうはカチカチに固まっています。ゴミが取れない!!
↓の写真中央あたりに段ボールに入った缶があるのがわかりますか?ここにもすべて尿が入っていました。かなり前のもののはずなのに、蒸発せず尿が残っていたのには驚きました。ゴミが上にあり、蓋の代わりになっていたのかもしれません。
部屋の奥側まで片づいてきました。
当然のごとく奥のほうからも尿入りの瓶、ペットボトルが出てきます。
そしてすべてのゴミを撤去した直後の写真です。
最後にイ草のラグをはがしてみると、畳がひどく痛んでいました。作業中は気が付きませんでしたが、天井を見ると雨漏りの形跡が。そのせいで畳が腐敗してしまったのでしょう。
最後に掃除機掛けまでして今回の作業は完了です。最後にお兄さんから次のようなお話をお聞きしました。
「こんなことをお願いして申し訳ありませんでした。本当にありがとうございました」
「弟の部屋がこんな風になっていて正直驚きましたし、気づかなかった自分にも驚いてしまいました」
「金銭的なことで弟とトラブルになって以降、一切接触しなかったことがこれにつながったんだと思います」
「残酷に聞こえるかもしれませんが、そのときはそうするのがお互いにとって良いことだと判断したのです」
「本人(弟)が一番つらかったと思います。でも、こうなってしまうと、後始末をするその家族もつらいですね」
と、苦笑いをされていたことが印象的でした。一時は自分で何とかしようと思われたそうです。ただ、あまりの物量、尿の処理などで手が止まってしまったそうです。これは仕方のないことでしょう。
冒頭にもありますが、ゴミ屋敷問題は本人様はもちろん、その家族、親族の方まで悩ましてしまう問題に発展します。自分たちではどうしようもな状況にある方は、まずはご相談いただければと思います。
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