下関市|ゴミ屋敷の片づけ(今まで便利屋さんを利用していました)
作業・施工内容
弊社アークサービスは、ゴミ部屋片付けと遺品整理を専門で行っている業者です。今回は、下関市のお客様よりご依頼いただいたときの事例を紹介します。
ご相談内容
お客様からご相談をいただいたのはお電話でした。電話の内容は次のようなものでした。
「部屋を散らかしてしまい、自分ではどうすることもできないので片付けをお願いしたいです」
「住んでいるところが下関市なのですが、来ていただくことはできるでしょうか」
このような内容のお電話でした。下関市は全く問題ありません。むしろ近いほうですので遠慮なくご利用ください。
お見積り
お約束の日に、下関市にあるお客様のお宅に向かいました。インターホンを鳴らしてみますがお返事がありません。
そこで携帯電話にかけてみますが、やはり電話にも出られません。何度かお電話をしていると、やっとつながりました。
お見積りに伺ったことをお伝えすると、「すみません!寝ていました!」と慌てて出迎えていただきました。少々寝ぼけ眼ではありましたが、早速部屋を見せていただくことになりました。
この現場は玄関は階段のみで2階が居住スペースになっている今どきのアパートです。しかし、玄関と階段はモノがひしめきあっており、スムーズに階段を上ることができませんでした。
次にお客様が生活されている部屋を見てみます。リビングには弁当の食べかすや、飲料水のペットボトル、それからビールの空き缶が散乱しています。この時の様子は以下の写真で確認できます。
現場はこのような状態でした。一見ゴミしか見えませんが、ゴミの下に大量の依頼も混じっています。その他、お皿などの陶器類も床に置いてあるため、慎重に進まなければ踏み割ってしまいそうでした。
お客様は、「すみません。このような汚い部屋ですが、片付けはお願いできますでしょうか」と、とても恐縮されています。
弊社から「問題なく解決できる」ことをお伝えし、正規の料金を提示しました。料金に十分納得いただき、その場で正式にご契約をいただくことができました。
その後、実際に作業を行う日取りをすりあわせ、1週間後のK・M様の休みの日に作業を行うことになりました。
作業内容
お約束の日に、再び現場である下関市のアパートに向かいます。インターホンを鳴らすと、いっときの間を置いてお客様が出られました。
「すみません。寝ていました。すぐに降りてきますのでちょっとお待ち下さい」と、今回も寝坊してしまったご様子です。出迎えてくださったお客様と寝坊のことで笑い合い、早速作業を始めます。
まずは扉を開けてすぐの玄関を片付けます。お客様は、「実は玄関には必要な物がたくさんあると思うので、私が確認しながら整理したいです」と申し出られました。
実際に作業を進めていくと、書類、アクセサリー、靴、小物、貴重品など、さまざまな必要な品が出てきます。書類一つとっても必要なものと不要なものがあるため、ご本人様にしか判断できません。
たしかにこの内容であれば、弊社が独断で判断することは難しいです。少々大変ではありますが、ここはお客様に頑張っていただき、玄関と階段の仕分け作業に集中することになりました。
しかし、慣れない方が長時間仕分け作業を行うことは、体力的にも精神的にも辛い作業になります。整理が苦手な方であればなおさらであり、お客様もたびたび手が止まることがありました。
弊社から、「慣れない作業をするとバテてしまいますから、ゆっくりと作業をしていきましょう」とアドバイスをしました。
お客様は、「ありがとうございます。でも、このようなことをお願いしている以上、私も頑張ります」と、強い気持ちで望まれていました。依頼主様のこのような気持ちを汲み、適度に休憩を入れながら作業を進めていきます。
お客様の頑張りもあり、2時間程度で玄関と階段は見違えるほどきれいになりました。次は2階のリビングと寝室です。
スタッフと手分けしながら効率よく作業を行います。2階のリビングは、弁当のカスやペットボトルがほとんどなので、不要品が判断しやすく一気に片付けることができました。
最後は寝室の片付けに入ります。寝室には、これまで以上の服があります。また、本、雑誌、アクセサリーも大量にあるため、要不要の判断をお客様にしていただかなくてはいけません。
お客様仕分け作業をしていると、何度もため息が聞こえてきます。頻繁に手が止まってしまい、一向に仕分け作業が進みませんでした。
特に服の選別に作業になると、いつまでも悩んでしまいお客様も困っておられるご様子でした。そこで弊社から、次のようなアドバイスを致しました。
- 弊社が1点1点、残すのか処分するのかお聞きしながら作業をすること
- その判断基準は「絶対に必要なもの」のみ残すようにすること
- それができなければすぐに元の散らかった部屋に戻ってしまうこと
このようなアドバイスでした。これには理由があります。
まず、第3者である弊社のスタッフが1点1点お聞きすることで、処分に対する強制力を高め処分の判断がしやすくなるようにします。これをご自身のみで判断してしまうと、つい「とりあえず残しておこう」と甘えが出てしまうからです。
次に、「絶対に必要な物だけ残す」というように、要不要の判断基準を一つに絞ることで、迷いを最小限に抑えることができるのです。
この判断基準がないまま仕分け作業を行うと、迷ってばかりで作業が進まないだけではなく、結局「とりあえず残しておこう」となる可能性が高いのです。
この繰り返しでモノがどんどんと増えていき、散らかった部屋が出来上がってしまいます。このことをK・M様にお伝えし、弊社スタッフと一緒に整理することになりました。
ここからはとてもスピーディに作業が進みました。迷ってしまったときは、「迷うくらいのものは必要ではないものです」とアドバイスをします。少々厳しく聞こえますが、そうすることで多すぎる服を大幅に少なくすることができました。
ただ、それでもまだまだ適正な量とはいえません。しかし、これ以上厳しく仕分けをしてしまうと、片付けが嫌になってしまいます。また、女性にとって服を捨てることは、実際にはとても難しいことです。
雑誌は大量に処分することができましたが、その他の本を処分することができなかったため、本棚に収まりきれない量の本が残ってしまいました。
しかし、ここまでくると大量の不要品は全て撤去できました。最初の状態からすると見違えるほどきれいです。この時の様子が以下の写真になります。
このように床が見えるようになりました。残っているものは全て必要なものですので、「あとは自分でやりたいのでこのままにしておいてください」とのご希望でした。(ちなみに見えている袋には必要な服をまとめています)
最後に片付けのコツをアドバイスさせていただき、今回の作業は終了です。このとき、K・M様から次のようなお話を聞くことができました。
「私は昔から片付けが苦手で、前に住んでいたところではここ以上にひどい状態だったのです」
「本と服好きで、おそらく今ある量の2倍は所持していたと思います」
「片付ける意思はあるのですが、どうしても一人で片付けることができないのです」
「ひどい状態になると、これまでは便利屋さんを利用して片付けてもらっていました」
「今日は本当にありがとうございました。残りの片付けを頑張ってみたいと思います」
このようなお話でした。これまでの依頼主様のお話を聞くと、同じように昔から片付けが苦手だったという方はとても多いです。
それに伴い、長い間自己嫌悪に陥ってしまい、「誰にも相談することができなかった」という話も同時に聞きます。
弊社では、このような悩みをお持ちの方を対象に、片付けサービスを行っております。部屋の片付けや掃除でお困りのときは、ぜひご相談ください。