北九州市八幡西区|失踪していた母の遺品整理
作業・施工内容
今回は北九州市八幡西区にある団地にて遺品整理のご依頼をいただきました。この現場ではなんと、失踪していた実の母の遺品整理をお願いしたいというご依頼でした。どのような内容だったのかご覧ください。
ご相談内容
「アークサービスさんで間違いないですか? 実は母が亡くなりまして、遺品を片付けないといけません」
「でも私一人ではどうにもできない量があるのでぜひお願いしたいです」
「予算も限られているため一度見に来てもらってもいいですか?」
とのお電話をいただきました。遺品整理は最も得意とするところなので、すぐにお見積りに伺うことになりました。
お見積り
現場は八幡西区のとある団地の3階。エレベーターはありません(5階じゃなくてホッとしました)。ピンポンを押すと依頼主様が出てこられました。
おそらく20代の女性です。「今日はわざわすみません。散らかってますがどうぞ」とのことで中を確認させていただきます。その時の様子が以下のもの。
一部乱雑に置かれている場所はあるものの、全体的にきれいに利用されていたようです。しかし、生前に生活していたままといった様子。これを一から女性一人で整理処分するのは難しいと思われます。
依頼主様の希望としては、「貴重品があれば探してほしい」の一点のみ。その他はすべて処分をご希望でした。貴重品はどのあたりに保管されていたのかお聞きしたところ、
「実は何も知らないんです」
「ここに住んでいたのは実の母なんですが、私が小さなころに失踪したらしいんです」
「実の母の顔も知りませんでしたし、ましてやここに住んでいたことも知らないので、どこに何があるというのが全く分かりません」
「なので全部お任せしますのでお願いしたいです」
となにやら事情があるようです。込み入ったことは一切聞かないようにしておりますので、適切なお見積りのみをご提示。すると、
「予算内ですのでぜひお願いします!子供も小さいので高かったらどうしようかと思っていましたが助かります!」
と料金面ではとても喜んでいただけました。この時点で鍵をお預かりし、弊社にすべてお任せいただくことになりました。
作業内容
さて、作業内容ですが、やることはいつも同じですのでテキパキと進めていきます。女性の一人暮らしだったとのことで、やはり服が多かったですね。
遺品整理ではこうした服のポケットの中からも貴重品が出てくることがあるので確認するようにしています。ただ、どちらかというとポケットに貴重品を入れるのは男性がほとんどです。ここでは何も出てきませんでした。
また、意外なところに意外なものが入っていることがあります。一見空き箱のようですが、
中から写真が出てきました。こういったこともあるため手抜き作業をすることは許されません。今回は貴重品のみ確保ということでしたが、一応保管しておいて確認してもらいます。ほかにもアルバムが多数出てきました。
貴重品は以下のものを探し出すことができました。印鑑、アクセサリー、書類です。
最後にお掃除までさせていただき、以下のように団地の一室はきれいになりました。
最後に確認と貴重品のお返しをし、発見した写真はどうするのかお聞きしました。写真を眺めた後依頼主様は、
「これはすべて処分してください」
「私にとって母はおばあちゃんなんです」
「大切に育ててくれましたし、おばあちゃんとの思い出が大切です」
「実の母といっても他人としてか思えないので処分でお願いします」
とのことでアルバムや写真はすべて廃棄となりました。実の母より育ての母。確かにその通りだと思います。私も同じ立場ならそうしたのではないかと思いました。
今回は少し考えさせられた現場でした。あなたも遺品整理でお困りでしたら弊社までご相談ください。適切なアドバイス、遺品整理をお約束します。