実績紹介


宗像市|ゴミ屋敷片付け(夫を亡くして片付けられなくなりました)

宗像市|ゴミ屋敷片付け(夫を亡くして片付けられなくなりました) Before

After

作業・施工内容

部屋がゴミ屋敷化するのはきっかけがあると誰にでも起こりうることです。そのきっかけは様々ですが。一番多いのはメンタルの病気を患ってしまうこと。

 

今回ご紹介するお客様は、メンタルの病気を子供のために乗り切ろうと頑張られました。どのような内容だったのかご覧ください。

 

ご相談内容

ある日次のようなメール相談をいただきました。

 

「あることがきっかけで今のところに引っ越してきたのですが、引っ越してからというもの家事が一切手につかず荒れ放題になっています」

 

「そのきっかけというのが数年前に主人を交通事故で亡くしたことです。なにもかもどうでもよくなってしまいました」

 

「今は買い物と通院以外は部屋にこもっています。一緒に住んでいる小学生の子供に不自由させているのも辛いです」

 

「このままじゃいけないと思い勇気を出して相談してみました。昔の自分を取り戻したいです。よろしくお願いします」

 

このように大変苦しい思いで生活されているそうです。愛する人を失った悲しみ・・・想像を絶する辛さだと思います。また、母親としてお子さんに不自由させているという事実も依頼主様を苦しめているようです。

 

このとき「問題なく解決できること」「希望であればお見積りも兼ねて確認に伺うこと」を返信しました。

 

しかしその後返信はありませんでした。「相談した後に業者に会うのが怖くなった」という方もいらっしゃいますので、一度だけ「相談後お断りいただいても大丈夫ですよ」とメールさせていただいたのでした。

 

その後3日ほどたって次のようなメールをいただきました。

 

「返事が遅くなってすみませんでした。実は以前違う業者に見積もりに来てもらったとき、心無い言葉を言われてしまって正直言うと業者の人が怖いです」

 

「今回もやめてしまおうと思ったんですが、息子に励まされてお返事しました。やはり私ではどうしようもないのでまずは見積もりをお願いします」

 

実はこのようなお話は珍しくありません。しかし、お子さんに励まされて頑張るお母さんをなんとか助けたいと思いました。まずは現状確認に伺います。

 

お見積り

現場は平屋の賃貸一軒家。「すみません。足の踏み場もないのでお恥ずかしいですが、どうぞ」と依頼主様と一緒に中へ入ります。

 

玄関はダンボールに埋まり靴を置く場所がありません。

 

 

玄関先の廊下です。人一人が通れる隙間だけあります。黒い塊はすべて服。後にわかるのですが、過去最高の衣装持の方でした。

 

 

一部屋は一歩も中に入ることができません。(↓)これらのダンボールはすべて通販のダンボール。この下の方には飲みきれなかった健康食品がズラリ。

 

 

脱衣所も床は見えません。洗濯物は必要な分だけ前日に洗って、ほかはずっと放置しているとのこと。

 

 

リビングにもゴミはありますが、そこまで多くはありません。ただ。家電がひっくり返っていたり、割れた食器が床に放置してあるのは危険でした。

 

 

 

全体の確認が終わり作業内容と料金の説明をしていましたが、依頼主様はフラフラしています。お話によると高熱に出たものの、今日を逃したらまた数年先延ばししてしまう、だから頑張って立っています。とのこと。大変な覚悟です。

 

なんとしてでもお悩みを解決したいと思いました。料金等にも納得いただき、「頑張ったので息子に褒めてもらいます」と笑顔でご契約となったのでした。

 

作業内容

今回はすべて弊社にお任せいただくことになっています。事前に残すものリストを作っていただいておりました。下の写真が実物です。

 

 

分かる範囲で問題ないので、このくらい残すもの、処分するもの、要望を書いていただくと助かります。

 

作業はいつもの通りリストを見ながら仕分け、分別していきます。1名はダンボールだらけの部屋のダンボールをひたすら潰す作業です。残すものはキレイになった部屋へ置いておき、わかりやすくしておきます。↓

 

 

お写真には残していませんが、お子様の部屋を片付けているときに、なくなったご主人さまの遺影を見つけました。仏壇代わりにされているであろう押し入れは、非常にキレイにしてあります。ここは手を付けずお掃除のみさせていただきました。

 

この現場では2日を要しましたが、以下のようにスッキリきれいになりました。

 

 

 

 

 

リサイクルできるものはリサイクルへ、処分が必要なゴミは適切な業者に引き渡し処分です。写真の右手前にダンボールがありますが、これに必要なものを品目ごとに入れてお返しします。

 

お客様に最終確認をしていただいた後、「ありがとうございました。でもこの状態を維持できるか自信はないです」と不安そう。

 

弊社からは「母と子が暮らせる最低限のものだけ買うように意識するといいですよ」と物を増やさない努力をしていただくようアドバイスさせていただきました。実際に汚部屋化させないためにはこの方法が最も効率いいからです。

 

「そうですよね。なんでも通販で済ませる癖がついているので、つい買いすぎてるんでしょうね」「ほら、まとめ買いのほうが安くなるじゃないですか?」「あれでつい・・・」

 

これからはアドバイスを意識してみる、との言葉をいただき、宗像市の現場を後にしたのでした。

 

ゴミ屋敷はきっかけがあれば誰でもなる可能性があります。現在ゴミ屋敷状態でお悩みの方はまずは相談してみてください。依頼しなくても大丈夫です。言葉にすることでずっと気持ちが楽になります。

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