福岡市西区の遺品整理|私には管理できない
作業・施工内容
今回は10LDKという大きなお宅の遺品整理を行ったときの事例を紹介したいと思います。
ご相談内容
このときはメールにてご相談をいただきました。
「両親がなくなったので実家の遺品整理をお願いしたいです」
「おそらく10部屋以上あり、モノも大量にあるため私ではどうしようもありません」
「○/○に解体が入るのでそれまでに片づけてほしいです」
「お返事お待ちしております」
このようなご相談内容でした。10部屋以上あるというのは長年片付けの仕事をしていますがなかなかお目にかかれません。
まずは現状の確認のためにお見積りに伺うことになりました。
お見積り
現場は福岡市西区の住宅街でした。古くからある街なのでおなじみの場所ですが、その中でもひときわ大きな家が今回の現場でした。
お約束の時間にインターフォンを鳴らすと、「どうぞ上がってください。そのままにしているので散らかってます」と依頼主様に促され中に入ります。
「今はだれも住んでいないです。私はマンションに引っ越しています」
「基本的に置いてあるものはすべて処分の予定です」
「ただ、家具類は解体の時に一緒に処分する予定ですので、家具の中身や家具以外のこまごましたものをお願いしたいです」
「広いのでゆっくり見ていただいて構いません」
「私はリビングにいるので声をかけてください」
とのことで、私一人で家の中を確認させていただくことに。実際の家の様子は以下のようになっていました。(写真が多いので見るのが大変かもしれません)
まずはリビング。こざっぱりとしています。
↓は縁側です。物置として利用されているようでした。
↓はキッチン。今はだれも住んでいないとのことでしたが、おそらくちょっと前まで生活されていたのでしょう。生活感はそのままです。
↓水屋や戸棚には食器、調理器具がびっしり。
↓は来客用の部屋。こちらも物置になっています。「必要なものを探していたら散らかってしまいました」とのことでこんな状態だそうです。
↓は仏間。能面が少々不気味です。ここには贈答品、骨とう品、置物などが置いてありました。
↓は亡くなられたお父様、お母様の部屋です。ご覧いただくとわかりますが、かなりの量の物品が残されています。
ここまでが1階部分。1階部分だけでもかなりの量の残置物が確認できます。↓からは2階部分です。まずは依頼主さまの部屋。
↓は物置部屋と衣裳部屋です。着物の量がすごく、おそらく見えていないところ物まで含めると200枚近くあったと思われます。
最後に洗面所です。
ここで紹介した以外にも、大きな納戸2つ。各部屋の大きな押し入れ。庭にある小屋など、大量の家財があることがお分かりいただけると思います。依頼主さまのお話によると、
「両親が立て続けに亡くなってしまって、兄も関東に引っ越して生活しているので私一人なんです」
「一人で住むには広すぎますし、冬は寒いし、とてもではないですが私には管理ができないです」
「それに私には不要なものばかりなので手放すことにしたんです」
「友人はもったいないと言ってくれるんですが、こんな広い家に独り暮らしなんて寂しすぎます」
とのお話でした。たしかにおっしゃる通りですよね。こんな大邸宅に一人なんて私であっても遠慮したいです。管理できない物件は早く手放して、自分に合った生活をするのはとても良い判断だと思いました。
今回の依頼主さまのご希望は、
- 家自体は取り壊すので、家の中にあるものをすべて撤去してもらいたい
- 家具類は解体時に持っていってもらえるので、それ以外を撤去
- 貴重品はある程度探したけど他にもあると思うので探してほしい
- 仏壇と仏具はこちらで供養するのでそのままでOK
です。その内容でお見積りを提示したところ一発OK。スケジュールをすり合わせて1週間後から作業に入ることになりました。
作業内容
今回は5日いただきました。これだけの量になるとやってみないとわからないところも出てくるため、余裕を持った日程で進めていきます。
家具を残してもよいとのことでしたが、それでも大変な量になることが予想されるため気合を入れて開始です。まずは勝手口に近いキッチンから。
食器と調理器具、それから食品や調理小物があとからあとから出てきます。写真では伝わりにくいですが、とても広いキッチンでした。
別のスタッフは来客用の部屋と仏間のお片づけです。来客用の部屋の押し入れにあった↓の大きな箱。なんだと思いますか?
実はこれ、布団を入れる箱なんです。昔は嫁入り道具の一つとしてこのような木箱を利用していたのですが、今では全く見かけなくなりました。↓のような感じで布団が収納されています。
ここまで大きな木箱は始めてみたので撮影してしまいました(笑)。この中だけでも10組程度の布団が出てきます。しかも昔の綿ふとんなので重い!ものはしっかりとしていいものなんでしょうが、現代では敬遠されそうな品でした。
2階部分の整理片付けも見てみましょう。↓は依頼主さまの元お部屋。実家を出て10年以上放置していたとのことでなかなかの散らかりようです。
↓このように積年のホコリが積もっています。
物置になっていた部屋も分別と貴重品の捜索をしながら片づけていきます。
ちなみに貴重品が多数出てきたのは衣裳部屋でした。貴石や貴金属、着物や小物など、売ることができるお品が大量に出てきたため依頼主さまにきちんとお返ししました。
今回は余裕をもって5日いただいていましたが、なんとか4日間で終わらせることができました。解体予定なのでお掃除をしなくてよかったのが大きな要因でした。
では完了後の様子をご覧ください。
↓キッチンです。一部カップが残っているのは依頼主さまのご希望です。
↓来客用の部屋と仏間。遺品整理で大切なのが、一度見たと言われたところでもしっかり確認すると貴重品が出てくることがあります。今回も御仏前の袋の中から現金が出てきたため、「ちゃんと確認してくださってありがとうございます」と大変喜んでいただけました。
↓お縁。こちらもなかなかの量でした。
↓お父様とお母様の部屋です。
↓納戸です。ここにはお父様の大量の服が保管されていました。
↓最後に洗面所と玄関です。
最終的に2トントラック換算で8台分の家財を整理いたしました。これだけの量になると女性一人で対応できるものではありません。
仮に家族4人で、仕事の休みを利用しながら進めていくケースでも何か月もかかってしまうでしょう。大量にある場合は業者を利用したほうがかえって節約になることもあります。
依頼主さまは今回の家財の量を見て「うちすごすぎ・・・。ここまで多いと思っていなかったです」と驚いておられました。最後にお礼をいただき、福岡市西区の現場を後にしたのでした。
遺品整理は気合を入れれば家族の力で行うことができます。しかし、それでも限界がある場合は弊社の遺品整理をご検討ください。お見積りは無料です。お問い合わせお待ちしております。