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ゴミ屋敷に逆戻り!繰り返しを解決するには理由を知ることが重要

 

 

「また汚くなってきたのでお願いできますか?」

 

とてもありがたいことに弊社にはリピートしてくださるお客様も少なくありません。

 

ありがたいことではありますが、「ちょっとしたルール決めでお金を使わなくて済むのに・・」と思うことがあります。(経営者失格?)

 

そんな思いから何度もゴミ屋敷化・汚部屋化してしまう方にどうしてもお伝えしたいことがあるので最後までお付き合いいただければと思います。

 

なぜ繰り返す?ゴミ屋敷になる原因6つ

 

まずは原因を探ることが重要です。そもそもなぜ繰り返しゴミをためてしまうのでしょうか。「自分がだらしないだけ」と思っている方もいると思います。でも実はそうならざるを得ない理由があるからなんです。

 

その原因を理解したうえで対策することが大切なのです。それでは行ってみましょう!

 

片付けの優先順位が低い

特に一人暮らしの方に多い傾向にあるのが「片付けの優先順位が低い」ことがあげられます。

 

「ちょっと散らかってきたけど誰も見てないしまあいっか」

「片付けしないといけないのはわかっているけど寝むたい」

「別に気にならないし録画していたドラマの続きのほうが気になる」

 

人により理由は異なるとは思いますが上記のようなことに心当たりはありませんか?

 

散らかってきていても自分の今したいことが優先になってしまっているんですね。私はそうとは思いませんが、これをだらしないと捉えるならばだらしないで構いません。ただそうなるには片付けの優先順位が低いという理由があることを覚えておいてください。

 

例えばゴミ屋敷を繰り返す人でも、仕事は真面目、人との約束は絶対に守るなどきっちりしている方は多いです。これまでの経験上、片付けの依頼をされる方は本当に責任感のある方ばかり。対応だってとても真摯です。本当の意味でだらしない人だとはと思ったことはありません。

 

他のことはきっちりしているのに片付けに関しては後回し。このように片付けの優先順位が低いことが理由の一つです。

 

常にモヤモヤイライラがある

仕事が忙しすぎたり、気の合わない人間と付き合わなくてはいけなかったりするといイライラしてほかのことに気が回らなくなることありませんか。

 

私も人間ですから同じような経験はあります。他社様に相見積もりで負けてしまうと凹んでしまい何もしたくなります。本当にすぐに凹みます。

 

こうなるとちょっとしたことでも手につきませんよね!

 

これを見ている方の中にはパワハラにあっている、いじめにあっている、近隣とトラブルになっているなど長期にわたるトラブルを抱えている方もいるかもしれません。

 

なかにはすでにうつ病と診断された方もいらっしゃるかもしれません。

 

こうなるとちょっと散らかっているくらいでは生活に支障がないため後回しにしてしまいます。これが日々繰り返されてゴミ屋敷を逆戻りしてしまいます。

 

このように心に余裕がないのか理由の一つです。

 

捨てる量より買う量が多い

必要以上に買いすぎて減らすことが間に合わないケースです。単純に足し残引き算のバランスが崩れてしまっているんですね。

 

通販での衝動買いや定期購入、まとめ買いがこれにあたります。

 

片付けの現場ではまとめ買いされた化粧品や健康食品が新品のまま期限切れになっていることがとっっっても多いのです。

 

特に多いのがカップラーメンの箱買い、ミネラルウォーターの箱買いなど飲食料品でしょうか。

 

確かにまとめ買いしたほうが一個当たりの単価が安くなるのでお得感がありますよね。でもこの罠にはまってしまうと上で紹介したように実は損をしてしまうのです。

 

当然保管スペースが必要となり部屋を圧迫してしまいます。その上にさらに買ったものを積み重ねると何がどこにあったのかもわからなくなります。

 

このように買う量を誤ったことがゴミ屋敷化する理由の一つです。

 

認知症

認知症と診断された方は片付けが苦手ではなくできなくなるケースがあります。捨て方を忘れてしまうのです。

 

こうなると人の手で何度ゴミを処分しても繰り返されてしまいます。分別の仕方を忘れる、ごみの収集日を忘れるなどが主な原因です。

 

なかには分別だけはできているが収集日がわからなくなり部屋にため込んでいる方も。このときは訪問介護をされている施設よりご依頼いただいたときに目にしました。

 

他にも他社でゴミを片付けてもらったが「あの人たちにものを盗られた」とカンカンに怒っていたという方もいらっしゃいました。その時も介護施設の立ち合いの元片付けが行われたのでそんなことはないとのことでしたが、本人にとってみればその業者は泥棒になってしまっているのです。

 

認知症は進行状況により度合いや症状が異なります。認知症は病気ですので自力でのゴミ屋敷解決は難しいのが現実です。

 

認知症もゴミ屋敷化を繰り返す理由の一つです。

 

ためこみ症

ためこみ症という病気を聞いたことはございますか?

 

ためこみ症とは心の病いと考えられており、ほとんどの人にとっては不要なものを大量にため込んでしまう病気です。

 

一例を紹介しますと、チラシ、新聞紙、ビニール袋、服、バッグなど。その人にとって大切なものになったら何でも対象となります。

 

弊社が見た中で一番のためこみ症の方は大量の書籍をためこんでいた方。6部屋すべて本でうめつくされており、よく床が抜けなかったものだと思った次第でした。(ちなみにこの現場は慣れているものでも弱音を吐きたくなるほどのきつさでした)

 

さらにこの方はその本を地域の資源物回収所などから拾ってきておりたびたび問題になっているとのこと。この地域では資源物の持ち去りは条例で禁止していたため早急な対応が必要でした。

 

ここで厄介なのが本人にとってはゴミではないことです。必要なものを保管して何が悪い?という理論のため説得が難しい。片づけてもまた拾ってきてしまうの悪循環。親族の方も困り果てている様子でした。

 

このようにため込み症もゴミ屋敷を繰り返す原因となります。

 

肉体的に困難

高齢で足腰が弱くなってしまった、事故で車いす生活をしているなど体の不調によりゴミ屋敷化してしまうケースです。

 

こちらはある意味仕方がないことではありますよね。やりたくても難しいのです。

 

ここまではできるがこれ以上のことは無理、というのがわかると諦めて放置してしまします。この放置されたものが年々拡大しゴミ屋敷を繰り返してしまいます。

 

細かく言えばもっとたくさんありますが、弊社がよく耳にする6つの理由を紹介させていただきました。

 

繰り返すゴミ屋敷化を食い止めるには

 

それでは繰り返してしまうゴミ屋敷化を止めるためには、どのようなことに気をつければよいのか解説していきます。

 

片付けの優先順位が低いときの対処法

弊社の経験上この理由がもっとも多い原因です。

 

まず片付けの優先順位を上げることは簡単ではありません。そのため必要なことは少しずつ片付けの習慣を作っていくことです。

 

片付けのコツなどはいろんなサイトで紹介されていますよね?見たことがある方も多いと思います。一例をあげると、

 

  • 目標を決める
  • ゴミ出しルールの確認
  • 区画ごとに片づける
  • 残すもの・捨てるもの・保留にするものに分ける
  • 分別する
  • ゴミを出す

 

あたりでしょうか。

 

これってできます?

 

これだけやることがあると片付けの優先順位の低い人にはかなり難易度の高い方法です。片付けに興味がないのにあれやこれやできるものではありません。

 

これらすべてをやる必要はないんです。むしろ意識しないほうが良い!

 

ここでおすすめしたいのが一つのルールだけを守るということ。そのルールとは

 

床にゴミを置かない

 

これだけ。

 

ゴミ屋敷を繰り返す方は床にゴミがあるのが当たり前になってしまっています。この悪習を改善することが最優先だと考えます。

 

そのためのゴミを床に置かないルールなんです。

 

すぐにできなくても大丈夫。つい床に置いてしまってもこのルールを思い出した時点でゴミ箱に入れていけばいいです。またやってしまったなどと落ち込む必要はありません。

 

そのかわり気づいたら必ずゴミ箱・ゴミ袋に入れることを徹底してください。

 

このルール決めの良いところは捨てる習慣が身につくことです。習慣は簡単には身につきませんが、一つのルールを守ることだけならできそうではありませんか?

 

いきなり片付け上手にはなりません。でも決めたルールだけ守っていればいつの間にか捨てる習慣がついてしまいます。

 

習慣さえついてしまえば床にゴミがあることが許せなくなります。こうなるとしめたもの。ぜひ試してみてください。

 

常にモヤモヤイライラがある場合には?

モヤモヤイライラが心を占めている方はその原因を取り除かなくてはいけません。結局のところそれしか方法がないからです。

 

  • 仕事量が多すぎる→転職・部署移動の申し出
  • 人間関係で悩んでいる→転職・転勤・引っ越し・カウンセリング・心療内科の受診
  • 健康状態の変化→専門の医療機関を受診・第3者の協力を得る

 

転勤や引っ越しが容易でないことは重々承知しています。しかし現実的にはストレスを回避するための行動をおこさないと問題解決は難しいのです。

 

もしモヤモヤイライラで食欲が低下していたり、不眠症になっている方は、さらに悪化してうつ病など心の病いを患わないよう自衛していくことも大切だと思います。

 

これを逃げているようで嫌だ!と感じる方もいるかもしれません。何を隠そう私も逃げるのは恥だと考えていた人間です。しかしその結果、肌に謎の湿疹ができ、声も出しずらくなった経験があります。目の前にもやがかかったような、景色に色がないというか・・。今ではその会社を辞めて本当に良かったと思います。

 

今すぐでなくても構いません。こんな会社いつでも辞めてやる!くらいの気持ちで臨むのもよいかと思います。

 

もしくは!

 

考え方を180°変えて、ゴミ屋敷化を繰り返すのは仕方がない、自力で片づけるもの難しい。それならいっそのこと片付けはお金で解決してしまおう!も全然ありだと思います。

 

お金で解決できる問題はお金で解決するのです。法律違反でもないですし堂々と業者に依頼してしまいましょう。これだけでゴミ屋敷問題は解決です。気持ちを切り替えるだけでも心が軽くなりますよ。

 

買い過ぎを止める方法は?

続いて衝動買いしてしまう、まとめ買いしてしまう方への対策です。

 

「お!割引になっている!買っておこう」

「計算すると箱買いしたほうがお得だな」

 

まずこのお得だと思ってしまう罠に気が付くことが大切です。

 

例えば服を衝動買いして一度も来ていない方にとってその服は必要のなかったものです。また、まとめ買いして期限を切らし気味の方にとってその量は必要ではないのです。

 

お得になった金額と処分して損をした金額はどちらが多いでしょうか?

 

これに気付くだけでも販売店側の罠にはまらなくて済みます。販売店としてはまとめ買いしてもらって客単価をあげたいだけですからね。

 

したがって衝動買い・まとめ買いの対策としては「必要なものを必要な時に必要なだけ買う」を意識していただくとよいでしょう。

 

買い物をするときに一呼吸おいて本当に必要か考えてみてください。

 

病気や肉体的に難しい場合は他者の力を借りる

うつ病、認知症、ため込み症、肉体的に難しいケースでは専門家の助言や手助けが必須です。

 

上でも少し触れましたが、

 

  • うつ病→心療内科、メンタルクリニック
  • 認知症→精神科、心療内科、脳神経外科、老年科
  • ためこみ症→家族に定期的に片づけてもらう
  • 肉体的に制限がある方→介護を受ける、家族に協力してもらう

 

このようにぜひ専門家や第3者の力を借りましょう。

 

現時点で片付けそのものが難しい場合は業者を利用するなどして対応していくしかありません。あなたの状況に合わせて対策を立ててください。

 

まとめ

ここでは繰り返しゴミ屋敷化してしまう方に向けて対策を紹介してきました。

 

理由がわかれば対策を講じることができます。なんとなく片付けが苦手だなと思っているだけでは解決はむずかしいんですよね。

 

少しずつ片付けの習慣を身に着けていく、何か購入するときにそれは本当に今必要なのか考えてみる、病気なら病院を受診してみる、環境を変えてみるなどあなたに必要な行動を起こしてください。

 

まずは一歩を踏み出してみましょう。

 

そうすることがゴミ屋敷脱出のカギとなるのです。

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