汚部屋脱出に必要なたった一つのこと
投稿日:2020年11月2日 | 最終更新日:2021年1月10日
このページは「これまで何度も汚部屋脱出に失敗した」という方に見ていただきたいページとなっています。
弊社のブログは、自力で汚部屋を脱出しようと頑張る方を応援する記事がほとんど。今回ももちろん応援のつもりで書いています。でも、ちょっと厳し目のことが書かれています。
ですが、汚部屋を脱出するための本質が書かれておりますので、「次こそは・・・」と本気でお考えの方はどうぞ最後までご覧ください。
Table of Contents
覚悟を決める
これまで何度も汚部屋脱出を失敗してしまう人は何が原因なんでしょうか。先に結論から言いますと、最後までやりきる覚悟が足りないことが原因です。そのため汚部屋を脱出するために必要なことはただ一つ。
なにがなんでも最後までやる覚悟!
これを決めることが重要です。いきなり飛ばし気味ですがもうちょっとお付き合いください。
ネット上に氾濫する「片付けのコツ」「汚部屋を脱出する手順」的な記事はほとんど役に立たないと思っています。他サイト様の記事を読んだことがあるのを前提でお話しますが、あれだけの手順をできます? 私には無理です。
「理想を紙に書き出して」「道具をあれとこれとあれと揃えて」「ゴミを捨てる優先順位を決めて」・・・私なら紙に書き出す時点お手上げです。
そもそも、片付けにコツや手順などは必要ありません。
汚部屋を脱出するためには、「必要なものを残しゴミは捨てる」という動作を繰り返すだけです。なので片付けに必要なものは「地域のゴミ袋」のみ。後は地域のルールに従って分別し、ゴミステーションまで持っていく。
これを「なにがなんでも最後までやる覚悟」を決め、行動に移すことが大切なんですね。というか、これしかないと思っています。何日かかろうともです。
必要と感じる道具があるようならその都度買えばいいのです。コンビニにすべて揃ってます。最初に道具だけ揃えて、そのままになっている部屋をいくつも見てきました。そんな事にならないよう、まずは最小限の道具ではじめて大丈夫です。
強い覚悟が持てないあなたへ
「そんなことはわかっている!」「でもできないから困っているんだよ!」
こんなふうに思っていらっしゃる方、多いと思います。事実、だからこそ汚部屋の脱出に何度も失敗してしまうのですから。
でも実は「強い覚悟を持つ」ことはそんなに難しいことではありません。このことを理解してもらうために、非常に参考になった著書「なぜ、あなたの思考は現実化しないのか?」から抜粋してあるお話を紹介したいと思います。
あなたは「3億円の宝くじ」に見事当選しました。
しかしよくみると、その宝くじの引き換え期限が今日までです。明日になれば紙切れになってしまいます。
しかし、外を見てみると今日は大型の台風が接近しており、歩くことも困難な状況です。
手伝ってくれる人は誰もいません。
このときあなたは「3億円の宝くじ」を交換に行きますか?
イエスであれば次に進みます。
暴風雨の中車を走らせていると、宝くじを現金に交換してくれる銀行が200メートル先に見えてきました。
ところが、そこで車が故障してしまい動かなくなりました。
あと200メートルで3億円が手に入ります。あなたは宝くじを交換に行きますか?それともあきらめますか?
「そんなことであきらめる人いるの? 歩いていくに決まってる!」という方がほとんどでしょう。イエスであれば次に進みます。
暴風雨の中車から降りて歩いていくと、さしていた傘は一瞬で折れます。様々なものが飛んできて危険な状態です。さらにあなたはつまずき捻挫をしてしまいます。しかし、50メートル先には銀行が見えています。さて、あなたはあきらめずに3億円の宝くじを交換に行きますか?それともあきらめますか?
これが最後の質問ですが、ほとんどの人は「あと50メートルくらいなら這ってでも3億円をもらいにいく!」と答えるのではないでしょうか。しかし、このお話には続きがあります。一番重要なことは実はこの先にあります。
暴風雨の中、あなたは捻挫して歩くのもつらい状況です。しかし、3億円を交換してくれる銀行はもう目と鼻の先です。銀行にさえたどり着くことができれば3億円はあなたのものです。
そのときあなたの心の中はどう感じるでしょうか?
「うれしい」でしょうか?それとも「悲しい」でしょうか?
この最後の質問をすると全員が「うれしい」と答えるはずです。なぜなら全員の頭の中は、3億円で何を買おうかすでに思案しているはずですから・・・・・・。
さて、ここからが面白いところです。あなたのこれまでの行動を、たまたま他の人が見ていたらどのように感じるでしょうか。つまり、台風の中、足を引きずり銀行に向かう人を見たらあなたはどのように感じるでしょうか。
恐らくあなたは、「あの人はなんてバイタリティのある人なんだ!」と思うはずです。ところが、当の本人は自分がバイタリティのある人間だとは少しも思っていません。台風の中、捻挫してまで歩いて銀行にいくというすごい行動力を発揮したにもかかわらず、です。本人はただ3億円が欲しくて行動したまでです。
実際にどうでしょうか。あきらめた人はいましたか?私であれば骨折してでもいくでしょう。
このことからもわかるように、本質的に行動できない人間はいません。
一方、当選した宝くじが300円だったらどうでしょうか。天気のいい日なら買い物ついでに交換に行く人もいるかもしれません。しかし、台風のなか捻挫を覚悟してまで行く人はほとんどいないと思います。
それでは、なぜ3億円の宝くじだと交換に行くのに、300円だと行かないのでしょうか。
それは「価値」が違うからです。
未来を想像する
3億円は誰でも欲しいです。なぜなら3億円で人生が変わるからです。これまで欲しいけど手に入れることができなかったマイホームや、今後の人生のための軍資金になります。
3億円という価値を知っているから、台風のなか捻挫をしてまで手に入れたいと思うのです。つまり、あなたが心から大切だと感じるもののためなら必ず行動できてしまうんです。
3億円でなくてもいいです。例えば、3億円をあなたの愛する人に置き換えてもいいでしょう。「愛する人が倒れてしまった」という一報が入ったら何が何でもその人の元に駆けつけますよね。
汚部屋を本気で脱出する方法をこれに当てはめると、「部屋がきれいになることで得られる価値」を想像することが重要になってきます。ただ、お金ならその価値が容易に想像できますが、片付けを成功させたあとの価値って想像しにくいですよね。
一例をお伝えすると、汚部屋を脱出した暁には、
・足元を気にせず移動ができる未来
・後ろめたさがなくなる未来
・無駄な家賃を払わない未来
・帰ってきてため息をつかなくていい未来
・のびのびとできる未来
・ゆっくり湯船に浸かる未来
・宅急便にビクビクしなくていい未来
・汚部屋のことで悩まなくていい未来
・恋人を部屋に迎えられる未来
・その人と結婚する未来
このような快適な未来を手に入れることができる「価値」を想像することで、強い覚悟が持てるようになり、汚部屋脱出を成功させることができるのです。
逆に上記のことに価値が見いだせない方は、残念ながら自力での汚部屋脱出はできません。自分でなんとかしようとは考えずはじめから業者を利用したほうが得策です。
こういう話になると、自分で書いていても説教臭いと言うか、胡散臭い感じがして嫌なんです。でも本気で覚悟を決めるには、結局人から言われるんじゃなく自分が変わらないといけないんですよね。
そして、それこそが唯一、汚部屋を脱出する方法なのです。
汚部屋を片付けるコツ
冒頭でコツなんかない!と大口を叩いといて「汚部屋を片付けるコツ」と言ってしまってすみません。ただ、ここでは本当に必要なことをだけ、最初のとっかかり部分で挫折しない方法をお伝えしておきます。
軽度の汚部屋
床が見える軽度の汚部屋なら、燃えるゴミだけ袋に詰めてゴミステーションまで持っていきます。それだけで見違えるほどきれいになるのでおすすめです。
その後、分別の難易度の軽いゴミに移行していきます。例えば、中身の入ったペットボトルがたくさんある場合は、中身を下水道に流す作業などです。ひたすら作業をすることで必ずキレイになります。
重度の汚部屋
床が見えないほどゴミを溜め込んでいる方は、エリアごとの片付けがおすすめ。
エリアごとと言っても、最初に片付けるのは「玄関」です。ここをスッキリさせておかないと、他の部屋の片付けをした際のゴミ出しが10倍煩わしくなります。まずは玄関をかたづけ、その後自室を片付けていきましょう。
エリアごとの片付けは、「量が多いこと」「分別しながら作業を進めていくこと」から思ったより作業は進まないかもしれません。でも覚悟を決めたからには最後までがんばります。絶対に諦めません。
なぜこれらのことをお伝えするのかと言うと、ゴミが減っていることを実感することが大きな成功体験になるからなんです。これってとても重要です。
挫折してしまうのは、「時間をかけてやったのに全然変わってない」と落胆し、やる気が失われることが原因です。しかし、「1種類のゴミだけ」「1箇所だけ」徹底的に片付けてみてください。別世界のようになります。
下の写真は「廊下だけ」片付けた状態ですが、私たちもここまできたらホッとします。
まず圧迫感がなくなります。そして遥か彼方にあったゴールが、もう少し頑張れば手が届くところに見えてくるんです。こうなってくると俄然にやる気が出てきます。
ここまでくれば、後は時間との戦いになるため、諦めなければ必ず終わらせることができます。汚部屋脱出成功です。
※ちなみにこの量になると、廊下を片付けるだけで男性スタッフ3名で丸一日かかります。もしこれに近い量のごみがあり、もしも一人で片付けられたなら、あなたはとてつもない精神力をお持ちであることになります。
地域の分別ルールを把握
こちらも重要なことです。
ゴミの分別ルールは地域ごとに違うことはご存知だと思います。しかし、正確に把握している方は案外少なかったります。
そのため頑張って袋詰したものの、あとからゴミステーションを見てみると「ルール違反!!」のシールが貼られた自分のゴミが残されている・・・。こんな事になったら本当にやる気が削がれます。
持ち帰って再度分別し直しですよ・・・。私だって嫌になります。
そういう事にならないためにも、面倒でも事前に地域のルールを再確認しておくことが時間短縮になることを覚えておきましょう。引っ越したときに「ゴミの分別表」をもらっているはずなので用意できれば張り出しておくといいです。なくてもネットで「地域名+ゴミ分別」ですぐにでてきます。
ちなみにこれは福岡市の分別表です。福岡市ホームページからダウンロードできます。
どう分別していいのか、どう処分していいのかわからないゴミがあるときには、お住いの役所の「生活環境課」に問い合わせると親切に教えてくれます。
それでも自分ではどうしようもないもの(大型ごみ、重量ゴミなど)があれば、そのときだけ業者を利用するのも手です。できるところは自分で、できないところはできる人間に頼むことで効率よく汚部屋脱出を成功させてください。
まとめ
思いの外長くなってしまったこのページ。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
汚部屋を脱出するにはシンプルなこと(分別し捨てる)を継続的に行うだけです。しかしそのためには大変な覚悟が必要になります。ゴミの量が増えるに連れ、その覚悟の量も増えていきます。
それでも本気で脱出したいなら、最後まで諦めずに頑張ってください!
繰り返しになりますが、自分でできる範囲でがんばれたなら、後は業者にお願いしていいと思います。むしろ重量のある家具家電は自分ひとりで処分しないほうがいいです。できなことはできる人に頼みましょう。
そして、素敵な部屋と明るい未来を手にしてください。
→皆さんどんな思いで業者に依頼されるのか詳細に記しています。
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