ガチゴミ屋敷の住人の生活|トイレは?風呂は?生活風景をお見せします
投稿日:2024年4月13日 | 最終更新日:2024年4月18日
テレビなどでゴミがてんこ盛りのゴミ屋敷を見ることがありますよね。
「うわ~すごいところに住んでるんだな」と思うと同時に「どうやって住んでいるんだ?」「風呂やトイレはどうしているんだ?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
弊社は10年以上片付けの仕事しており、これまで数えきれないゴミ屋敷を片付けてきました。
その中でゴミ屋敷の住人がどのように生活しているかもよく知っています。慣れると意外といけるみたいですよ。慣れってすごい。
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ゴミ屋敷住人の普段の生活
ゴミ屋敷といってもレベルがあります。
- ちょっと散らかっている
- 床の見える部分が少ない
- 床が全く見えない
- ゴミが膝あたりまで堆積している
- ゴミが天井に届くくらい堆積している
生活するだけなら床が全く見えないあたりくらいまでは特に問題はないと思います。↑の写真くらいでしょうか。歩くときにバキバキペットボトルを踏み潰す音が鳴りますが。
ただ↓くらいになってしまうと普通の生活も困難になります。
こちらは玄関の扉を開けたところ。この時点でゴミが腰のあたりまで堆積しています。普通の人からするとどうやって中にはいればいいのかわかりませんよね。
これは普通にごみを崩して散らかさないよう気をつけて、真ん中あたりに足をかけ、一気に登ります。
このくらいになると出入りすら困難になり、宅急便の受け取りはコンビニで受け取るようにしていたとのこと。
当然生活スペースはゴミの上。
このレベルになってくるとゴミが踏み固められているのでまあまあの安定感があります。部屋の真ん中あたりは使用する頻度が高いのでカチカチ。それ以外はゴミの圧縮度が少ないのでフワフワしています。
出入りするだけ、部屋で歩くだけでいろんな音がするので、もしかすると近隣住人は怪しいとは思われているかもしれませんね。
事実片付けをしていると近隣の方に声をかけられます。「やっぱりね」「そうだと思ってたんですよ」なんて。お隣がゴミ屋敷だと虫の発生なんかも気になりますよね。
ゴミ屋敷の住人はどうやって寝ているの?
ゴミの上で生活している人ってどのように寝ているのでしょう。
お察しの通りゴミの上で寝ています。↑の右側に敷布団がありますよね。ここで寝ておられたようです。
続いて↓は寝るスペースだけくぼんでいるタイプ。ここで食事もしており、食べ終わったらゴミの山にポイ。少しずつゴミの山が大きくなっていったのでしょう。
↓こちらは少しわかりにくいですが真ん中のくぼんでいるところが居住スペース兼寝床。玄関からここまでうまいこと細い道ができていました。
↓はライト級の部屋です。この程度だとまだ普通に寝れる範囲です。布団の横に大量のティッシュが堆積していました。
結論としてはゴミ屋敷の中で寝るのは全く問題ないです。ここで寝らざるをえないというのは置いておいても、人間は慣れてしまうとひどい環境でも寝れるものなんです。
ゴミ屋敷住人の風呂やトイレは?
一番気になるのが風呂やトイレではないでしょうか? 私も最初はどうされているのかな?と思っていました。
ここでもレベルによります。どんなに汚くてもシャワーを浴びるスペース、用を足すことができるスペースがあれば何とかできます。大変ではありますが。
ただ↓のレベルになると物理的に不可能です。そもそも風呂・トイレに入れません。
↓こちらに至っては一目で無理なのが分かります。これでも便器の蓋がみえるまでゴミを取り除いたところです。トイレ自体も壊れており水漏れがしていました。
上の二つの写真の住人は風呂はたまに銭湯や漫画喫茶、もしくは会社のシャワー室を使っていたとのこと。トイレはコンビニ・パチンコ店・スーパーなどを利用していたとのことでした。それも1つのところではなく目立たないようローテーションをしながら利用されていたそうです。
そしてやはりこちらも紹介しなくてはならないでしょう。
↓の写真に写っている缶、瓶。
これらすべてに尿が入っています。倒れている缶はご確認いただけますか? こちらにも尿が入っていました。倒れてこぼれてしまっているんです。そのため部屋がアンモニア臭で充満しています。
↓はゴミ屋敷界隈では有名な尿ペットボトル。ご存じない方に軽く説明すると、トイレが使えないのでペットボトルに尿をためて放置。という代物。
運送業界でも有名ですよね。黄金ペットなんて呼び方もあるみたいです。
こちらは比較的部屋への被害が少ないです。だってペットボトルだとこぼれる心配がないためです。蓋の空いた缶や瓶は特級呪物に値します。
ちなみにこの現場の尿ペットボトルは数千本にのぼりました。写真に写っているのはたしか1/3程度。
中身を捨てるためにひたすらふたを開けて流すのですが、一日中その作業を行っていたので手が吊りました。今では良い思い出です。
そして過去に一度しかありませんが大便をレジ袋にため込んでいた方もいらっしゃいました。
最初はその物体がなにかわかりませんでした。しかしトイレであること、手触りから大便であることが判明。10年以上ゴミ屋敷の片づけてきた私もさすがにドン引きです。
唯一黒い袋に入っていたのが良心か。
その現場はトイレが壊れており漏水。床は腐って穴が開いておりました。ここまでの方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、退去時のリフォーム代がとんでもないことになる可能性があります。
最悪の事態になる前に対処したいですね。
まとめ
ここでは普段は見ることがないゴミ屋敷住人の生活について紹介いたしました。
ここまで紹介してきましたが、ご本人様はいたって普通の方ばかりです。むしろ真面目で謙虚で、これまでいやな方に会ったことがありません。
単純に片付けが苦手な方もいらっしゃるでしょう。病気でゴミ屋敷にしてしまった方もいらっしゃいます。
ゴミ屋敷問題は解決できる問題です。まずは信頼のできる方や業者に相談してみてください。
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