ブログ一覧


部屋がゴミ屋敷なのに消防点検の案内が来た!助けて!

投稿日:2024年4月14日 | 最終更新日:2024年5月18日

 

住んでいるマンション(アパート)に消防点検の案内が張り出されていた。

 

部屋がゴミ屋敷状態の方にとっては冷や汗の出る瞬間です。

 

ここでは消防点検とは何なのか、ゴミ屋敷でも点検できるのか、断ったらどうなるのか、消防点検を受けるにはどうすればよいのかをお伝えしていきます。

 

そもそも消防点検ってなに?

まず消防点検というのは建物に備え付けられている消防設備の定期的な点検になります。

 

これは消防法で定められており、消防設備のあるマンションやアパートは必ず点検を受けなければなりません。

 

万が一の事態に消防設備が正常に作動するか確認したり、取り換え時期にある機器を交換したりととても大切な点検となります。

 

建物の管理者はこの消防点検を受ける義務があり、定期的に点検を受けて、その結果を消防長・消防署長に報告する必要があります。

 

消防点検はどこを見るの?

消防点検の対象となるのは主に、

 

  • 消火器
  • スプリンクラー
  • 自動火災報知設備
  • 避難はしご

 

建物全体としてはほかにもありますが、入居者についてはこのあたりになります。

 

点検の際には実際に非常ベルを鳴らしたり、避難はしごの動作を確認、自動火災報知設備の点検取り換えをしますので、入居者の協力が必要となるのです。

 

この消防点検は機器点検は年に2回行われます。総合点検は年に1回行われます。

 

意外と頻度が高いですよね。

 

やはり人の命を守るための設備ですので安全が確保できる頻度が消防法で定められているようです。

 

消防点検は断っていいの?

ただ、わかっていてもゴミ屋敷状態の方は部屋を見られたくないので断ってしまいたいイベントですよね。消防点検は断っていいのでしょうか。

 

消防点検は消防法で定められており必ず点検を受けなければなりませんが、実は入居者は断っていいのです。

 

厳密にいうと断っても罰則はないということになります。

 

消防点検は義務とされていますが、この義務は建物の管理者が対象です。実際に何年もの間消防点検を無視したり、居留守を使ってやり過ごしていたというお客様もたくさんいました。

 

しかしながら、あまりにも長期間無視し続けるのも現実的ではありません。

 

消防点検を義務付けられている管理者としては、ほかの住人の安全も守らないといけません。そのため国土交通省が定めたマンション標準管理規約により、管理者は点検が必要と判断した部屋に立ち入ることができるのです。

 

この場合は入居者に拒否権はありません。

 

そのため「今度強制的に立ち入り検査を受けることになって困っている」というお客様も少なくありません。消防点検のほかにも水漏れのチェックで立ち入り検査を受ける方もいらっしゃいました。

 

ですので断ることはできますが、早めに点検を受けて管理者に安心してもらうようにしてください。

 

ゴミ屋敷状態だけどそのままでも大丈夫?

では現実問題としてゴミ屋敷状態で消防点検は受けることができるのか。

 

できます。

 

消防点検は消防設備の点検です。部屋をチェックするわけではありません。

 

したがって部屋にある消火器、火災報知器、避難はしごの部分のみスペースがあれば問題ありません。(恥ずかしいというのはあるとは思いますが)

 

私には消防点検に携わったことのある友人がいますが、ゴミ屋敷状態というのはよくあるそうです。↓の写真くらいなら全く問題ありません。

 

 

点検を受けるにあたりまずは消防設備のある場所を把握しておきましょう。火災報知器はクローゼットや押し入れに設置されている場合もあります。

 

火災報知機のある天井の下を脚立が立てられる程度のスペースを作る、押し入れにある場合は扉がスムーズに開くようにしておく、避難はしごまでの通路を確保しておく、ベランダを片付けておくなどをしておけば大丈夫です。

 

全部を片付ける必要はありません。

 

当日までに必要なものは端に寄せておいて、わかりやすいゴミだけ取っておくだけでも点検は受けられます。

 

人一人通れるスペースができるまで片付けをがんばってください。

 

恥ずかしいので立会したくない!立ち合いなしも可能?

とはいえやはり散らかった部屋をみせるのは抵抗がありますよね。勝手に見てくれたら助かるのに。そう思う方もいらっしゃると思います。

実は消防点検は立ち合いなしも可能です。

基本的に立ち合いを推奨していますが立ち合いは努力義務になります。その部屋を見せてもいいが立ち合いはしたくないと申し出れば対応してもらえます。

ただし、物がなくなっていた、ゴミで点検ができなかったなどのトラブルの可能性もでてきます。

可能な限り立ち合いは行って嫌なイベントは速やかに終わらせてしまいましょう。

 

 

手に負えないほどのゴミがある場合はどうしたらいい?

ただ↓くらいになると少々厄介です。

 

 

点検のためのスペースを確保するのが難しいほどのゴミ屋敷ならそれなりの労力が必要になります。

 

そのため一人で片づけるなら普段から少しずつでもゴミを減らしていきましょう。一人でやるとなると思った以上に時間がかかること念頭に進めてください。

 

ゴミの収集日、分別の仕方を事前に調べておくのもよいでしょう。もしくはゴミを自分で処分場にもっていくのもよいかもしれません。処分場の利用方法は地域によって異なりますので、こちらも事前に調べておくとよいでしょう。

 

消防点検は戸数が多いマンションなどでは数日かけて行われることもあります。日程までに片づけられそうにない時は日程をずらしてもらうことも可能です。

 

一人では難しい場合は恥ずかしいとは思いますが、親族に頼る、友人に頼る、知人に頼るなどして片づけていきましょう。

 

それでも難しいなら業者に頼むのも一つの手段です。

 

料金はかかりますが何もしなくても一気に片付けが可能です。業者によっては一切の立ち合いなし、接触なしで片付けも可能なため恥ずかしさも最小限で済みます。

 

また消防点検でお困りの方は期日が迫っているケースも少なくありません。そんなときは迅速に対応してくれる業者も存在するのでぜひ探してみてください。

 

そのときに一つの選択肢として弊社が思い浮かんだら幸いです。福岡やその近郊で消防点検があるので困っている方はぜひご相談ください。

 

まとめ

これまでご覧いただいたように消防点検が行われるのは避けられません。

 

少しの間なら断ったり無視することも可能ですが、長期になると強制的に行われます。

 

これもあなたとほかの入居者の安全を守るために必要な点検です。

 

ゴミ屋敷問題は解決できる問題です。早め早めの対応を心がけてくださいね。

プライバシーポリシー  /  特定商取引に基づく表記      Copyright (C) 2020 アークサービス. All rights Reserved.