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遺品整理でどうしても捨てられない遺品を手放すには

投稿日:2024年5月4日 | 最終更新日:2024年5月4日

 

遺品整理の現場では遺族の方と共同で作業を進めるケースも少なくありません。

 

その理由として遺品の選別が挙げられます。残す遺品と処分する遺品に分けなければいけませんが、その判断は遺族の方にしかできません。

 

でも不要とわかっていてもどうしても捨てられない遺品が必ず出てきます。例えば、故人が愛用していたメガネや、趣味だった手芸品などです。

 

依頼主様にとって、このような品々を使用することはありません。ただ、これらのものを使用しないからといって、そう簡単に処分できるものではありません。ある依頼主様は次のように話してくだいました。

 

「母のものを捨てることで、母との思い出も一緒に捨てるように感じてしまいます」

 

この気持ちは十分に理解できますし、多くの方がこのように思われるのではないでしょうか。

 

しかし、遺品整理をしているとそのようなことを言っていられない状況があります。例えば、遺品を置いておくスペースに限りがある場合です。

 

このケースは非常に多く、「残しておきたい」という気持ちとは裏腹に、状況が遺品を残しておくことを許さないのです。ましてや自宅のスペースをつぶしてまで遺品を残しておくことが健全であるとは思えません。

 

そこでここでは、どうしても捨てることができない遺品を、どのように取り扱えばよいのかについて解説していきます。

 

厳選したものだけ残す

遺品をすべて残すことはできません。そこで、遺品を厳選して残す方法があります。厳選するというのは、その名の通り残すものと処分するものに分けたあと、さらに厳格に選別していくのです。

 

選別の基準としては故人を特に思い起こされるものだけを残すようにするとよいです。思い出の品や形見などは、数が多ければよいということはありません。

 

なぜなら、なんとなく捨てるのが躊躇われるという理由で残しておく遺品が、故人を偲ぶものになりうるとは考えられないからです。

 

実際のお客様の声として、次のようなものがあります。

 

「捨てることができなかった遺品が、今では邪魔でしょうがないです」

 

このように話してくださいました。この方のお宅はとても広かったのですが、大量の遺品を部屋に放置しておりこの部屋は開かずの間になっているとのことでした。

 

故人を偲ぶために残しておいた遺品に対し、「邪魔になった」というように意識が変わってしまったのです。これでは何のために残しておいたのかわかりません。この方のように、あれもこれも残すことが「故人との思い出を深めることになる」と考える人がいますが、邪魔になったと思わない程度の品に厳選していくのがおすすめです。

 

リメイクして再利用する

リメイクするというのは、なかなか捨てる決断ができない遺品を、別のものに作り変える方法です。例えば、故人が愛用していた服を利用し、ぬいぐるみにリメイクするなどです。

 

この方法は捨てるのではなく再生する方法なので、気持ちの整理もつきやすいです。また、リメイクすることで実際に使うことができるようになります。

 

ただ遺品を残すのではなく、普段の生活に取り入れることで故人を偲ぶ方法です。個人的な意見ですが、たとえ遺品であっても使えるものは壊れるまで使うほうが道具達も喜ぶのではないかと思います。

 

特に上記で述べたように厳選した遺品でリメイクした品は、とても有意義な遺品となるはずです。

 

写真として残す

不要とわかっていても捨てることができない理由として、「忘れることへの恐怖」が考えられます。処分した遺品は二度と手元には戻ってきません。

 

そのため、「これを手放してしまうといつか忘れてしまうのではないか」と考えてしまい、処分する決断ができないのです。このような方は実に多いです。

 

それならば、思い出せる手段を作っておくと良いです。その手段として最も適しているのは、「写真」で残すことです。

 

故人の部屋や趣味のものなど、忘れたくない品や思い出の風景などを写真として残します。そうすることで、気持ちの整理がつきやすいです。

 

これらのアドバイスは、実際の遺品整理の現場で行っています。「写真に残してはどうか」というアドバイスを受けたお客様は、遺品を片っ端から撮影されます。

 

撮影されたあとの遺品整理は実にスムーズです。写真として残すという単純な方法ですが、気持ちの整理をつけるにはとても効果的です。

 

ここでは、遺品整理をしていてどうしても処分することができない、遺品の対処法について解説してきました。

 

その方法として、「厳選する」「リメイクする」「写真として残す」の3つの方法が考えられます。これらの中から、ご自身にあった方法で遺品整理を進めてください。

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