ゴミ屋敷・汚部屋片付けを行っているアークサービスです。以前「汚部屋女子の片づけ大公開！」という記事を公開したところ、たくさんの方に見ていただき、さらにご相談までいただけるようになりました。

今回は男性の部屋の片づけの様子も紹介したいと思います。依頼件数は女性のほうが圧倒的に多いのですが、男性ももちろんご相談をいただきます。しかもかなり悲惨な状態が多いです。

同じようにお悩みの方は、どういった心境で相談されているのか、ゴミ屋敷の片づけはどのような流れで進んでいくのか、参考にしていただけると嬉しいです。（弊社が実際にいただいた事例を7例、ダイジェストで紹介しています）

お医者様は忙しい！？

弊社をご利用いただく方で一番多いのが医療従事者の方です。激務な方が多く、夜勤などで生活パターンが崩れることで片付けまで手が回らないのです。

その中で今回は医師の方からご依頼をいただきました。「定年を機に部屋をきれいにして売りに出したい」とのことでご相談をいただきました。↓見積もりの様子です。

【大量のインスタントティーバックとシュガー】

【リビングには胸あたりまでゴミが堆積。10年以上もの新聞や郵便物がありました】

間取りは4LDK。そのすべてがゴミで埋まっており、相当な量のゴミが確認できました。その他にも大量の医学書、壁のように堆積したティッシュなどもあります。また、現在はここには住んでおらず、10年ほど放置して別のところに住まわれているとのこと。

相当なゴミの量でしたので見積額は決して安いものではありませんでしたが、その場で即決。あとはすべて弊社にお任せいただくことになりました。

下の写真は実際の作業の様子ですが、放置されていたティッシュは風化しており、袋に詰めるたびに粉が舞い上がります。30分も作業するとスタッフの頭や肩が白くなっていました。

下の写真は医学書やその他紙ごみをまとめたところ。これでも全体の1/3程度です。過去最高に紙ごみが出た現場でした。女性スタッフはあまりの重さに「腕が上がらなくなってきた！」と弱音がこぼれていました。

この現場では商品券や贈答品などの贈り物も多く出てきました。やはり医師の方はこういったものをいただくことが多いのでしょうね。金銭的に価値のあるものをまとめて後ほどお返しします。

ゴミの撤去後、お掃除をすると以下のようにきれいになりました。ここは床への浸食が少なかったため比較的掃除も楽でした。

最後に本人様に確認していたところ「これでリフォームができる」と大変喜んでいただきました。さらに詳しい内容は以下のリンクよりご覧ください。

さらに詳しく→ゴミ屋敷の片付け（お医者様は忙しい！？）

詐欺被害に遭ってしまいました

次に紹介するのが、「以前、投資の詐欺被害にあってしまい、それ以来なにもやる気が起きなくなった」という男性から依頼をいただいた時の事例です。

このときは深夜にラインでご相談をいただきました（深夜でも気が付けば返信しています）。このときに上記のことをお聞きし、さらに人間不信から「業者に会うのが怖い」と心情を明かしていただきました。

そこで弊社の「お任せプラン」で、一切会わずにお片付けができることをお伝えすると「それができるならぜひ」と喜んでいただけたようです。その前に、まずはお見積りです。この時はお写真を送っていただきました。以下が実際の写真です。

かなりの量であることが確認できると思います。また、ペットボトルにも飲み残しがありそうです。飲み残しがあると中身を捨てるのに時間がかかります。そういったことも考慮し、お見積りを提示。「少し考えさせてください」とのことでしたが、その日のうちに「やはりお願いします」と依頼をいただけました。

実際の作業ですが、やはり中身入りのペットボトルがネックでした。スタッフ1名がそれにかかりきりで必要以上に時間を取られます。しかも写真では見えない場所から次々ペットボトルが発掘されます。

なんとか1日で作業を終えることができましたが、みっちり8時間。なかなかのしんどさでした。しかし、一日で以下のようにきれいになりました。

これにはお客様も大喜びで、「本当に感謝しかありません」「心機一転頑張りたいと思います」と気持ちを新たにされたのでした。

心機一転！　大切なことです。

人間、きっかけがあると気持ちも新たに頑張れるものですよね。弊社のサービスがきっかけになったとしたらうれしいことです。

さらに詳しく→汚部屋片付け（詐欺被害に遭ってしまいました）

依頼を躊躇してしまうものとは？

この方は相談するのに2か月もかかってしまわれたとのこと。その原因になったのが「アダルトグッズ」です。エロ本やDVD、その他いろいろ（下着やおもちゃ的なもの）とありますよね。でもこれって健康な男性ならあって当然だと思います。

見積もりでいただいたのが以下の写真です。黒塗りの部分にアダルトグッズがあります。あまりに生々しかったので加工しています。

お見積り後は料金にも納得していただけ後日作業となりました。実際の作業ですがアダルトグッズは多いものの極端にゴミが堆積しているわけではありませんので非常にスムーズでした。

唯一びっくりしたのがお風呂です。これも生々しかったので黒塗りしていますが、人形がごろりと横たわっていました。

さすがにこれを写真で送るのは恥ずかしかったのでしょう。見積もりの時には送られていませんでした。このくらいで追加料金はいただきませんのでサクッと袋へ詰め込みます。

このときは5時間くらいで片付いたと記憶しています。必要そうなものはひとまとめにしておきます。床も水周りも以下のようにきれいになりました。

このときは写真を送付して完了報告いたしましたが、すぐに「久しぶりに床が見れました」「面倒ごとを押し付けてしまい申し訳ありませんでした」「これで床を気にせず歩けます」「こんな短時間できれいにしていただきありがとうございます」と丁寧なお礼をいただき作業完了です。

喜んでいただけると弊社としてもうれしくなります。もっと詳しくご覧になりたい方は以下のリンクよりご覧ください。

さらに詳しく→ゴミ屋敷のお片付け（依頼を躊躇してしまうものとは？）

お任せプラン

上でも少し紹介しましたが、「恥ずかしいので業者と会いたくない」「全部いらないのでお任せしたい」というご要望はとても多く、弊社では一切接触しない「お任せプラン」はとても人気のサービスです。

流れとしては、

1. 写真で見積もり
2. 内容に納得いただければ先払い
3. 鍵の受け渡し（ポストに入れておくなど）
4. 作業～清掃
5. 写真を送付して完了報告

となります。この方法で以下のような片付けが可能です。玄関は大したことありませんが、、、

リビングは人間の身長ほどゴミが堆積しています。

せっせとお片付け。ゴミの上のほうは軽いコンビニゴミがありますが、、、

下のほうは重量のある紙ごみが大量です。

2日間みっちり作業を行い、とてもきれいになりました。

この方はここには住んでおらず、家賃だけ支払われていました。それが一切業者と会うことなく無駄な家賃を支払わなくて済むようになりましたと大変喜んでいただけたのでした。

業者にすべて任せるというのは勇気がいるものだと思います。しかし信頼してお任せいただけたからには、料金以上の満足を感じていただきたいです。

さらに詳しく→ゴミ屋敷のお片付け（お任せプラン）

大家さんにバレたくない

男性であってもゴミ屋敷を周囲に知られるのは恥ずかしいものです。特に大家さんに知られては悪い印象を与えることになります。このときは「大家さんが帰った深夜に片づけをしてほしい」とご依頼を受けました。

ちなみに少し話がそれますが、今回は「大家さんが帰った後」というように明確な理由で深夜の作業になりました。しかし、できるだけ周りに知られたくない場合は深夜作業はおすすめできません。なぜなら深夜のほうが目立つからです。

人が寝静まったときに作業をしたほうがばれないように思いがちですよね。でも実際には、

• 悪目立ちする
• 音が響きやすい
• 怪しい

など、逆に人の目につきやすいのです。できるだけばれずに部屋の片づけをしたいなら、「平日の日中！」がおすすめです。人の出入りがあり、ある程度の騒音があったほうが目立ちません。木を隠すなら森の中、というわけです。

では話を戻します。実際の現場の様子です。

玄関から部屋まですべて込みで埋まっており、生活スペースがありません。2枚目の写真にくぼみがあるのがわかるでしょうか。お客様はこのくぼみで寝食をされているとのこと。

また、このような状態ですから、移動するたびにガサガサ、パキパキ音が鳴り響きます。もしかするとお隣さんや下の階の方にはゴミ屋敷状態であることがばれていたかもしれませんね。

さて、実際の作業ですが、とにかく深夜ということもあり、騒音には最大限気を配り進めていきます。空き缶を袋に入れる時にはソ～～っと入れる、移動するときは音が鳴らないようゆっくり歩く、など少々効率は悪いのですが、周りに迷惑をかけないよう慎重に作業を行いました。

そのおかげでクレームは一切なく作業は完了しました。完了後の様子は以下の写真です。

必要な品や趣味の品が多かったため、部屋の奥にまとめていますがスッキリですよね！

また、↓のように小銭などの貴重品もたくさん出てきたのでまとめてお返しします。こういった貴重品を盗む業者もいるので注意しなければいけません。

めったにない深夜の作業の事例紹介でした！

さらに詳しく→ゴミ屋敷のお片付け（大家さんにバレたくない）

時間がない！

緊急の片づけ依頼というのはそう多くはありません。弊社をご利用いただくお客様はまじめな方が多く、ある程度時間に余裕をもってご相談をいただくことが多いからです。

しかし、どうしても相談ができずぎりぎりになってしまったというケースもございます。ここで紹介するのが「明日の夕方に引っ越し業者が来るのでそれまでに片づけてほしい」というものでした。

まずは状況確認のために写真を送っていただくことに。実際の写真が以下のものです。

【玄関を開けて撮影したところ】

【ユニットバスは一歩に入れない状態です】

【部屋は胸のあたりまでゴミが堆積しています】

この時は幸い（？）にもヒマな時期でしたのですぐに対応できることをお伝えすると大変喜んでいただきました。すぐに人員と車両を手配し現場に向かいます。

鍵をお預かりし作業を進めていくのですが、このときは気温がぐんぐん上昇していた7月なので15分も作業すると全員汗だくです！

エアコンも壊れており、ゴミの堆積で窓も開けられません。軽く地獄でした。（以下作業の様子です）

2日間で何とか引っ越しができるレベルまで片付けができました。残すものもほとんどないため空っぽです。

時間内清掃で取れない汚れに関しては管理会社と相談してクリーニング、もしくはリフォームで弁償しますとのことでした。

ゴミ屋敷状態からの退去ではお金がかかることがあります。借りたときの状態に戻さないといけないという「原状回復義務」があるからです。

とはいえ、ここでもお客様からはとても喜んでいただけました。「自分でも半分あきらめていました」「間に合わせてもらえるとは思っていませんでした」と驚き半分、喜び半分といった様子でした。こんなに喜んでもらえるとこちらもうれしくなります。

さらに詳しく→ゴミ屋敷のお片付け（時間がない！）

最強ゴミ屋敷

最後に過去最高に大変だった部屋の紹介です。アフター写真を撮り損ねたため紹介するのを迷いましたが、なかなかお目にかかれないゴミ屋敷でしたので紹介したいと思います。

この時は「水周りの点検が入るのでそれまでに何とかしてほしい」と相談いただきました。まずはお見積りをするのですが、お客様の都合で夜の9時過ぎに伺うことに。

電気も来ていないため懐中電灯で中の様子をうかがうのですが、慣れている私でも以下の写真のようになっている部屋に入るのは不気味なものがありました。

玄関から腰から頭くらいまでゴミが堆積しています。ユニットバスなどはなにがなんだかわからない状態です。トイレのフタが見えているので「ああ、そこにトイレがあるのね」とわかる感じですよね。

確認後、料金を提示すると即決。決して安い金額ではありませんでしたが、すべて弊社にお任せいただけることになりました。

実際の作業を進めていくとわかったのですが、どうやらこの部屋から水漏れが起こっていたらしく、それを調べるために点検が入ることになったようです。

というのも、玄関からキッチンの途中あたりまでのゴミがすべて水でぬれていた形跡があったからです。数年間放置されたことにより水気は飛んでいましたが、そのせいで風化が進んでおり異常な量のホコリが舞い上がるのです。

下の写真をご覧ください。

キラキラしているのはすべてホコリです。

マスクをしているのですがセキが止まらないため交代で作業を進めていくという大変な現場でした。30分作業できないのです。そのため過去最高に体力と精神力を削られ、忘れられない現場になりました。

こうなるとハウスクリーニングでどうこうできるレベルではありません。原状回復義務によりリフォームにもお金がかかることになるでしょう。

しかし、お客様には「本当は断られると思って怖かった」「お願いしてよかった」とここでも大変喜んでもらえたのでした。

弊社としてもやりきった感が半端ではありませんでした。最終日までホコリに苦しめられスタッフ全員鼻の中が真っ黒です。今のところこれを超えるゴミ屋敷には出会っていません。

おそらくこのページをご覧の方はここまでひどくはないと思います。この状態でもなんとかなるのですから、ゴミ屋敷状態でお悩みの方は、まずは勇気を出して相談してみてください。「汚部屋女子の片づけ大公開！」でも言っていたことですが、相談こそが悩みを解決する最初の一歩ということを忘れないでくださいね。

さらに詳しく→ゴミ屋敷の片付け（最強ゴミ屋敷）

まとめ

ここではゴミ屋敷状態の男性の部屋片づけを紹介いたしましたがいかだったでしょうか？

男性であってもゴミ屋敷問題というのは気軽に相談できるものではありません。ここで紹介した男性も、「こんなことお願いしていいのかわからないのですが・・」「大変お恥ずかしいのですが・・」ととても恐縮されてお問い合わせいただきます。

しかし、恥ずかしくても相談をしたから悩みが解決したのです。再度申し上げますが、悩みを解決したいならまずは相談することです。知人や親族、もしくはあなたのお住まいの地域に対応した業者に相談してみましょう。

思っていたよりも簡単に長年の悩みが解決するはずです。あなたにとってこの記事が、背中の後押しになれることを願っています。